18日、福井県で新型コロナウイルスの感染者が9人が確認され、これで県内の感染者は456人になりました。
また、1人の死亡が確認されました。
判明している内容をまとめました。

1人の死亡を確認
県は県内の指定医療機関に入院していた90代女性が、本日午前中に死亡したと発表しました。
なお、この方はICUの治療は受けておられませんでした(重症者にはカウントされていなかった)
急変ではなく、徐々に悪化して亡くなられたとの事です。
これ以外の情報はご遺族の了解がないため差し控えます。
県内でコロナによる死者が出たのは8/29以来で、これで県内の死者は累計13人になりました。
感染者の詳細
新たに感染が判明した方の詳細はこちらです。
今日は7人と発表がありましたが、会見直前に2人の陽性が判明し、計9人になりました。
<1人目・448例目>
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<2人目・449例目>
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<3人目・450例目>
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<4人目・451例目>
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<5人目・452例目>
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<6人目・453例目>
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<7人目・454例目>
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<8人目・455例目>
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<9人目・456例目>
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- 感染経路について
・1人は新規の系統と思われる(3人目450例目)
・8人は濃厚接触者
・1人目、2人目、8人目は447例目の同居家族(5人中3人が陽性) - 8~9人目は先ほど判明したため詳細はこれから
- 「東尋坊ひまわりの丘」について
・これまでに利用者17人と職員3人、計20人の感染が判明
・4~6人目の3人が新たに感染
・4人目(451例目)は入所者
・5~6人(452~453例目)は職員で、434例目と一緒に食事を取っていた
・これで感染者は利用者19人、職員5人累計24人
・感染経路の可能性の一つとされていた403例目の県外の親族(帰省者)は15日付で陰性と確認され、この感染経路は否定的になってきた
・発症日が似た人が複数人いるため、現在も保健所が調査中
・403例目が発端者との誤解を招き、関係者に負担をかけていた面もある
・感染者はフロア2階から出ている
・今後、2階フロアの全員を再検査
・職員では濃厚接触者だった人を再検査(明日以降)
・人数としては約30人規模(入所者22人と職員6~8人程度)
・22人は明日、濃厚接触者等は日にちの関係で明日採取し明後日結果が出る予定
・再検査するのは潜伏期間があるため - PCR検査の複数回実施について
・1回目はその中に感染させた方、感染している方がいるかを全員に対し検査
・潜伏期間があるため、発症者が出るたびに再検査
・感染が広がっていないかを調べるため再検査
・このように繰り返し検査を行っている - ひまわりの丘の感染経路について
・今回のケースでは自宅へ帰る人とずっと施設にいる方がいる
・帰る方は人数的には少ない方
・発症日が早い方のところに帰省者がいた
・帰省者が陰性だったため、この経路は可能性が低い
・発症日は自己申告のため、若い方でもはっきりしないケースが多い
・今回は高齢者で認知症の方がいるため、発症日がはっきりしないケースが非常に多い
・感染のスタートはもう一度調査したい
・ただ今はスタートを調べるよりもこの先を止める事が大事 - クラスター班が(ひまわりの丘に)入った事について、感染が広がった原因はどんなことが考えられるか?新しい情報は?
・統括するにはまだ早い時期
・今後改めてクラスター班からコメントを頂きたい
・今はゾーニングと患者さんを入院に持っていく事に注力して頂いている
・入所者はそのまま入所しているが、ゾーニングで分けている
・今後数人は同じフロアから発症してくる可能性はある
・ゾーニングしても既に感染している可能性はある - (ひまわりの丘で)感染が広がった理由は推定出来ているのか?
・ある程度推定出来ている部分はある
・2階のフロアで限定して広がっている
・福井大学の岩崎先生等県内の感染症ネットワークの専門家が入っている
・感染予防の指導や経路調査を行っている
・取りまとめた段階でお話ししたい - 冨澤クリニックについて
・これまでの感染者は累計7人
・昨日20件の検査を行い1人が陽性
・6人目(454例目)は受診していた方で、相談があり検査をした方
・陽性が判明しているのは患者1人職員3人で累計4人
・今日10人程度の検査を予定
・まだしばらくは相談があれば検査を行う予定 - 年末年始、県は注意を促していたが感染者が増えた。こうすべきだった点は?の質問に対して
・帰省をする際、事前に2週間の感染予防をお願いしていた
・完璧に感染予防が出来ていたなら県内に感染が広がる事はなかった
・しかし潜伏期間もあり難しい
・帰省を発端とした事例は他県でも多々起きている
・会食などももっとやりようがあったのではないか
・福井は事例が少ないが全国にはもっとたくさんの事例がある
・年末年始帰省をする風習に対し、どんな工夫や対策があるかぜひ国にまとめて貰いたい
・県としても考えていきたいし、県内の事例の検証を行いたい
・国には余裕がないかもしれないが、お盆やゴールデンウィークに向けて、(帰省に関しての)どういった事を気をつけなければいけないか国と一緒に考えていきたい - 高齢者や基礎疾患のある方に対して、感染予防の呼び掛けは?
・重症化リスクが高い方だけでなく若い方も同じ
・皆が気をつけないといけないのは感染防止対策の徹底
・マスク着用や帰宅後や食前の手洗い、換気などを年代に関係なく徹底
・人の動きが盛んだった時期から2週間を経過し切っていない
・今週末までは感染予防対策を一番強くして欲しい
・高齢者は自身の症状が自身で分からない場合もある(疾患がある等)
・家族の中で体調の変化がないか気をつけ、異変があればその上でかかりつけ医等に直ちに相談して欲しい
・相談して様子見を謂れwる事もあるが、基本的に必要があれば全て検査をしている - 病床数について、切迫しているが次の段階は?
・病床について切迫という思いはない(25%超)
・全体の確保病床の25%を使用しているが、質を見るとまだこれから陽性者が出るかもしれないが、把握できている中での16人で、更に16人出る状況にはない
・同じ数字でも経路不明が出てくるなら上の段階にすべき数字だが、今はそうではない(経路はつかめている)
・大きな数字で退院の人がまだある
・数字の中身を見ながら日々議論している - 今後ワクチン接種の準備は?
・発表はしていないが、卸の業者や医師会などと毎週話し合いをしている
・実施体制への下準備は着々と進んでいる
・先週金曜日に国の会議があり
・しかるべき時に体制についての発表を行う
・医療機関が最初は対象になるが、その時は県が主体
・住民接種は市町が主体になるが、県と市町で連携していく
・受診券の発行などは市町に負担がかかる
・3月下旬の医療機関の接種に向けて準備をしている
・情報が出せるのは近々とだけ
・と言うのも、国からのしっかりした情報が出てこない
・県だけ先走った情報を出す事が出来ない
・国もワクチンの安全性を検証している段階
・次の段階に進めていない
・先週の会議もほぼ内容は存じ上げているものばかり
・国が悪いのではなく、おそらくワクチンの安全性の検証に時間がかかると言う意味だと思われる
・一例では海外でアナフィラキシーショックが出ている
・体育館で接種する場合、アナフィラキシーショックが出るのであれば無理
・そこの検証が終わっていないので、会場(病院か体育館が学校か)がはっきりしないと市町も準備が出来ない
・受信者の数は準備できても、会場で誰が来てどんな準備が必要かがはっきりしない
・想定で出来るところはやっているが、公表してしまうには情報が足りない段階 - 死者に高齢者が多い理由は?
・高齢者が重症化しやすいのは、重症化のスピードが速く体力的に治療が難しい等が複合的にかかっている
・コロナに限らず感染症にかかった場合、高齢者は免疫力の低下や薬への反応が弱く、回復しても体力がなく徐々に弱っていく等がある - 重症者は4人
現時点で判明しているのは以上です。
追加情報がありましたら、青字で追記します。
県の会見はこちら↓
今日の会見は49分と長かったけれど、内容のあるいい会見だったと思います。
ワクチンに関する質問もよかったです(こういう質問をもっとして欲しい)
やはり会見があると、感染者以外の情報が出てくるのがいいです。

最近の傾向
- 帰省・旅行した人から家庭内で感染が広がる
- 濃厚接触者が多い
- 症状が出ても一旦治まり、2~3日後に再び症状が出る
- 熱が出ても微熱程度(37度台前半)の人もいる
- 外から持ち込み⇒会食⇒家庭や職場で広がる⇒病院内で広がる、の順になっている
感染者や濃厚接触者、医療関係者に関してのお願い
- 感染者やその関係者のプライバシーには十分な配慮をお願いしたい
- 誹謗中傷や差別が降りかからないようにみんなで支えて欲しい
- 医療関係者や関係職員への誹謗中傷や偏見などを寄せないようにお願いしたい
感染者への誹謗中傷や嫌がらせ、偏見はおやめ下さい。
根拠のない情報を流す事は名誉棄損に当たります。
これまでの福井県内の感染状況
今日正午現在時点の状況です(内は前日比)
感染者数 | 456人(+9) |
死者数 | 13人(+1) |
入院者数 | 69人(+4) |
重症者数 | 4人 |
一時生活施設 | 0人 |
自宅待機者 | 0人 |
退院者数 | 373人(+4) |
感染症指定病院等 | 255床 |
宿泊療養施設 | 75床 |
濃厚接触者数 | 1270人(+19) |
うち健康観察者数 | 118人(+7) |
※1人は県外の医療機関に入院
最近判明した感染者の詳細
その他県内のコロナに関する情報はこちら↓
新型コロナウイルスに関する相談窓口
発熱などコロナと疑われる症状がある時の受診
発熱やけん怠感、喉の痛みなど、新型コロナウイルスが疑われる方が受診する際の受診体制が11月1日から変更になります。
受診の流れなどについての詳細はこちらで解説しています。

新型コロナウイルスに関する相談
新型コロナウイルスに関する相談窓口はこちらです。

- 「帰国者・接触者相談総合センター」
- 電話番号:0776-20-0795
- 対応時間:7時~21時
- 業務内容
・病状・症状に関する相談
・新型コロナウイルスに関する一般的な相談
・検査予約調整
※8月3日以降は、保健所ではなく上記の電話番号にご連絡をお願いします。
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