新型コロナウイルスの感染が世界的に広がっています。
ネットのニュースから目にした情報たちを簡単にまとめてみました。
世界の感染状況
↓は5日にWHOが発表した世界の感染者数です。
新規感染者数 | 529,256人 |
累計感染者数 | 47,930,397人 |
死者数 | 1,221,781人 |
回復者数 | 32,113,707 |
これまでに4700万人が感染し、122万人超が死亡しています。
↓は新規感染者の推移です。
10/31には1日当たりの新規感染者がこれまでで最多を更新していて、全体的に増加傾向が続いています。
現在は欧州や米国での感染が特に加速していて、ロックダウン等の緊急措置を始める国が出てきています。

6日の時点での世界の感染者の多い国はこちらです。
― | 感染者数 | 死者数 |
1 | アメリカ (951万6790人) |
アメリカ (23万4011人) |
2 | インド (836万4086人) |
ブラジル (16万1106人) |
3 | ブラジル (559万0025人) |
インド (12万4315人) |
4 | ロシア (169万9695人) |
メキシコ (9万3228人) |
5 | フランス (159万1152人) |
イギリス (4万7832人) |
各国の感染状況
では、感染が目立つ各国の感染状況です。
米国
大統領選挙の話題で加熱しているアメリカですが、その陰で感染者が急増しています。
5日、アメリカは1日当たりの新規感染者数が12万3085人に達し、これまでで最多となった事が明らかになりました。
前日には10万人を超えたばかりで、この数は日本のこれまでの累計感染者数とほぼ同じ数です。
日本が初めての感染者が出たのは1/16で、約10ケ月かけて10万人を超えたばかりですが、その10ケ月分の感染者数を1日で記録してしまった訳です。
アメリカの累計感染者数は948万人超、死者は23万人超と、いずれも世界最多となっています。
現在は中西部の地域で深刻なレベルに感染が広がっていて、ノースダコタでは州全体の集中治療室の空き病床がわずか6床にまで迫り、サウスダコタ州では検査の陽性率が50%以上、アイオワ州とワイオミング州では40%になっています。
アメリカでは大統領選挙の影響で集会や投票に行くなど、外出する人が増えているため、今後さらに感染者が増える懸念が高まっています。
英国
イギリスでも感染者が急増し、これまでに112万人超の感染者を確認し、死者は4万8千人を超えています。
また、1日当たりの新規感染者数も2万にを超えていています。
人口が日本の約半分の6643万人なので、感染に広がりはかなりのものです。
イギリスでは11/5から12/2までの約1ヵ月間、2回目のロックダウンに入りました。
生活必需品の買い物を除く外出は制限され、スーパーや薬局を除く小売店は園業禁止、飲食店はテイクアウトや宅配のみ、ただし今回は学校の休校措置はとらないそうです。
イギリスでは日本のGo To Eatに似た外食産業への支援策「Eat Out Help Out」(外食をして支援しよう)キャンペーンを行っていていました。
新たに発生したクラスターの8~17%がこのキャンペーンに起因していたとも言われ、感染拡大の一因になったとも言われています。
フランス
フランスでも感染者が急増していて、11/2には1日当たりの新規感染者が5万人と過去最多を更新しています。
これまでの累計感染者は160万人超、死者は3万9千人超となっています。
8月以降、対策を強化していたフランスですが、今回の第二波では都市部以外でも感染が広がっていて、今月中旬にも医療現場が限界に達するとの懸念が強まってきています。
フランスは10/30から12/1までロックダウンを行っています。
市民は生活必需品の買い物や仕事、健康上の理由を除いて外出は制限され、生活必需品を扱う店以外は営業を禁止、飲食店はテイクアウトや配達のみです。
またイギリス同様に学校は休校措置は行わず、マスク着用などの感染対策をした上で授業が行われます。
デンマーク
デンマークでは感染者が急増していて、これまでの累計感染者は5万人超、死者は700人超です。
ただし、デンマークの人口は570万人と、兵庫県より少し多いくらいなので、その人口での累計感染者5万人はかなりの数です(兵庫県の累計感染者数は3408人)
デンマークでは北部で毛皮用に飼育されているミンクからコロナの変異種が5種類見つかり、12人がミンクからこの変異種が感染した事が話題になっています。
この変異種は今開発中のワクチンの効果を低下させる可能性があるとして、デンマーク国内のミンク約1700万頭の殺処分が決まっています。
同様の措置は、オランダやスペインでも行われています。
またデンマーク政府は、北部の7つの自治体28万人の住民を対象にロックダウンを行うと発表しました。
飲食店や公共交通機関などを閉鎖し、自治体間の移動も制限されます。
イタリア
イタリアでも1日当たりの新規感染者が3万4505人と過去最多を更新しました。
これまでの累計感染者は82万人超、死者は4万人超となっています(人口60万人)
イタリアでは11/6~12/3までの期間、ロックダウンが行われます。
感染の度合いやベットの占有率などの基準を元に、国内を3つの危険度に分け、記念度に応じた措置を行うとしています。
危険度の高い地域では仕事や緊急の場合以外は、住んでいる自治体内でも移動禁止、食料品店などの生活必需品を除く小売店は閉鎖、学校も小学校2年以上でオンライン授業になります。
また、全土で午後10時から午前5時までは外出禁止で、博物館や美術館なども閉鎖されます。
インド
これまでの累計感染者が836万人超で世界第2位、死者数が12万人超で世界第3位のインド。
7月から感染者が増加し、9月中旬には1日当たりの新規感染者数が9万人を超えていましたが、最近は1日当たりの新規感染者が3万人後半~5万人前半と減少に転じています。
インド政府は現時点で人口の30%が感染し、来年2月までに最大50%がコロナに感染する公算が大きいとの見方を示しています。
ただし、インドは都市部のスラム街の陽性率が15.6%と高く、受診していない人も多数いるとみられ、実際の感染者は発表されている数の10倍と見る研究結果もあります。
ブラジル
ブラジルはこれまでの累計感染者数は559万人超と世界第3位、死者は16万人超と世界第2位の数に達しています。
最近は感染者の増加がやや落ち着いているようですが、11/4の1日当たりの新規感染者数が2万人超えと、相変わらず感染が落ち着いているとは言い難い状況です。
ギリシャ
ギリシャのこれまでの累計感染者数は4万9千人超、死者は700人超です(人口は1000万人)
ギリシャは第一波の時よりも感染者が増加し、10月後半からは感染者が急増しているため、ロックダウンを行うと近くロックダウンに踏み切るとの見方が出ています。
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