新型コロナウイルスについて

理化研が飲食店での新型コロナウイルスの拡散具合の計算結果を公表。

理化学研究所(理化研)が13日、世界最高速度を誇るスーパーコンピュータ「富岳」を使った計算結果を公表しました。

飲食時の飛沫の拡散などを計算したもので、飲食店での感染対策の参考になりそうです。

湿度によって飛沫の拡散具合が異なる

今回発表された富岳の実験では、空気が乾燥すると飛沫の拡散具合がより広がる事が判明しました。

↓は湿度90%と30%の状況下での飛沫の広がり具合ですが、90%の場合、飛沫は机の上などに落下しますが、30%では飛沫が机の上には落ちず、小さくなりより広範囲に拡散するのがわかります。

この計算結果から、湿度は70%程度を維持するのが適切との事です。

インフルエンザ予防でも室内の湿度を高くするように言われていますが、同じ対策でコロナウイルスの飛沫拡散を抑える事が出来そうです。

居酒屋などでは隣の席のリスクが高い

また、居酒屋などで4人がけのテーブルに座った場合の飛沫の拡散具合のシュミレーションデータも公表されました。

以外にも、正面の席よりも隣の席の方が5倍の飛沫を浴びるとの結果が出ました。

一方、斜め向かいの席だと、正面の1/4程度で済みます。

飲食店での感染が頻繁に起きていますが、飲食そのものよりも会話で感染する可能性が高いと言う事で、会話をする時は要注意と言う事です。

理化研が飲食店で利用するフェイルシールドを研究

また理化研は、サントリー酒造や凸版印刷と連携して、飲食店で利用できるフェイスシールドの研究も進めていました。

フェイスシールドは目と口元をカバーするもので、口元は飲食が出来るように可動式で、飲食後はカバーで口元を多い会話を楽しむ事が出います。

既に10月から、首都圏の業態の違う8店舗で実際に利用客に使ってもらう実証実験を勧めているそうです。

この形状で飛沫の拡散を3割程度抑えられているとの事で、今後さらに改良を重ね、設計図は無料で公開し、誰でも生産できるようにする予定との事です。

ただ、100%防ぐ事は出来ないので、席の間に仕切りをしたり喚起をしたりの対策と組み合わせるのが重要としています。

 

理化研の動画はこちら(日本経済新聞)

↑動画の方が具体的な拡散具合がわかるので、ぜひ一度はご覧になって下さい。

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