新型コロナウイルスの物質上での生存期間について、新たな実験結果が話題になっているのでご紹介します。
コロナが携帯電話の上で28日間生存?
この実験結果を発表したのは、豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究チームです。
CSIROはオーストラリア国防省と協力して、英国、米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアの代表者で構成される5 Nation Research and Development(5RD)評議会と協力して調査を実施しました。
実験は、直射日光がウイルスを分解するとして、暗闇の中で行われました。
また摂氏30度と40度で実験を行い、温度差による違いも検証しました。
実験では、携帯電話の画面、紙幣、ステンレス鋼の上では感染る奥を保つ事が出来、携帯電話用ディスプレーの上では最長28日間感染力を維持していたそうです。
新型コロナウイルスは体液中のたんぱく質や脂肪が感染力の生存時間を大幅に伸ばすことも判明しました。
研究結果のまとめ
- 低温でより生存期間が伸びた
- 綿などよりガラス、ステンレス鋼などで長く生存する傾向があった
- プラスチック紙幣よりも紙紙幣が生存期間が長かった
- 携帯電話ディスプレー上で最長28日感染力を維持
- インフルエンザA型では17日間だった
- 体液中のたんぱく質や脂肪が生存期間を大幅に伸ばす
これまでの研究結果では、プラスチックの144時間(6日間)が一番長いとされていましたが、この結果は生存期間が思っていた以上に長い可能性を示しています。
もちろん、実験の環境などによって差は出るでしょうが、28日間となると5倍近くの長さになるので、今後の感染対策に影響が出そうです。
これ以上ないほど身近な存在の携帯電話ですが、その表面にコロナウイルスが付着すると1ヵ月近くも感染力を維持したまま残るとは驚きです。
以前からスマホは雑菌が大量に付着しているとの指摘はありましたが、今回の実験により、より一層スマホの消毒をこまめにする必要がありそうです。

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