国の「Go To トラベル」で早くも割引制限や終了が発生しています。
好調な出だしで観光業界からも期待が高まっていた中、全国解禁からたった10日での割引制限は大きなニュースとなっています。
国の予算はまだまだ余っている状況での事態に、あちこちで混乱が広がっています。
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大手予約サイトで「Go To トラベル」の割引率の縮小や制限が相次ぐ
7/22から始まり、10/1には東京都も解禁となって、全国的な利用が始まった「Go To トラベル」ですが、10日以降の予約で割引の大幅な制限や終了が相次いでいます。
現在、割引制限や縮小が起きているのは下記の旅行会社です。
じゃらん | 10/10午前2時以降の予約は、割引上限が1人1泊あたり最大3500円まで |
一休.com | 10/10午前2時半以降の予約は、割引上限が1人1泊あたり3500円 |
Yahoo!トラベル | 10/10午前0時以降の予約は、割引上限が1人1泊あたり最大3500円まで |
楽天トラベル | 10/9以降の予約は、1会員の利用上限1枚まで |
dトラベル | 10/10に割引販売を一時終了。11月頃に再開予定 |
JR東海ツアーズ | 10/10行こう、近畿エリアなど一部で割引販売を終了 |
Relux | 10/11に販売終了 |
一部の旅行会社では↑の様に販売の制限や終了が起きています。
例えばじゃらんや一休.comなどで1泊4万円の宿泊を予約すると、下記の様になります。
変更前 | 変更後 | |
旅行代金 | 4万円 | 4万円 |
給付金 | 1万4000円 | 3500円 |
実際の支払額 | 2万6000円 | 3万6500円 |
変更前は1万4千円が割引かれましたが、今では3500円となり、1万500円の差が出来ています。
さすがに3500円の割引では、お得感はありませんね。
制限や終了の原因は?
この割引率の上限設定や終了は、各旅行サイトへの給付金が上限に達した事によるものです。
「Go To トラベル」を扱う旅行代理店や旅行サイトは、「Go To トラベル事務局」から、割引に当てる給付金の枠が割り当てられています。
この各社に割り当てられた給付金が、10/1の東京解禁によって一気に予約が殺到して上限に達してしまったのです。
今回は団体旅行よりも個人旅行を選ぶ人が多いため、大手の旅行サイトや旅行会社に申し込みが殺到したのも一因です。
まだ給付金の上限に達していないサイトでは割引可能
割引の制限や終了が起きているのは、給付金枠の上限に達したところです。
逆を言えば、まだ給付金枠に余裕があるところでは、従来通りの割引を行っています。
るるぶトラベル | Expedia |
JTB | HIS |
近畿日本ツーリスト | 日本旅行 |
agoda |
この記事を書いている時点では、↑のサイトはまだ制限はかかっていませんでした。
ただ、大手サイトが制限し始めたため、今後はまだ上限に達していない旅行会社やサイトに人が集まるとみられるため、こちらもいつまで予約可能かはわかりません。
旅行を希望する方は、早めに予約をした方がよさそうです。
国は今後給付金を追加する方針との報道も
国土交通相は、現在来年1月末までとしている「Go To トラベル」について、1月末の期限は目安であり終了する事ではない、としています。
また、予算の執行具合では延期する可能性も示唆しているため、来年1月末以降も続けられる可能性もありそうです。
今回は各社が給付金枠を使い切ってしまった為に起きていて、各社とも新たに給付金が支給されれば再開したいとしています。
ただし、いつ再開されるかは今後の政府の動きによるので、今のところはっきりとした事はわかっていません。
経済の巻き返しや国民の間に広がっている閉塞感を払しょくするためにも、国の早めに対応が期待されます。