福井県内のクマの出没が止まりません。
大野市は明日にもクマ出没対策本部を立ち上げるなど、県内でもクマに対する対策を強化する動きが出ています。
今年は既に昨年の6割の出没件数に
今年はドングリなどの木の実の凶作を受けて、昨年に引き続きクマの出没が増えるとみられていました。
実際、今年は今日の正午までに既に357件の出没情報がありました(福井クマ情報より)
昨年1年間の出没件数が568件ですが、出没が増える10月を前に既に6割超の件数になっています。

上は昨年6月からの出没件数のグラフです。
去年9月は49件だった件数が、今年は既に86件と昨年の1.75倍の件数になっています。
今月だけで下記の出没情報があります。

今月は今のところ人的被害はありませんが、先月は小浜市で女性が怪我をする被害も出ています。
今後、山の凶作で食料を求めたクマが、人里に下りてくる可能性も高いため、十分な警戒が必要です。
柿の木などはクマの餌となるので、実がついているものは早めに収穫するなどして、クマが人の居住地に近寄らないように気をつけましょう。
また、紅葉の季節も近く、山へ入る人も増える季節です。
山へ入る際はクマに遭遇しないように音が出る物を準備する、単独では山に入らないなど、クマへの対策を十分に行って下さい。
最近はえさ不足から、クマの肉食化が進んでいるとの指摘もあります。
肉食化が進むと人が襲われる可能性も高まる為、より一層注意が必要です。

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山間部に住む方や、山に入る事が多い方は登録しておくと便利です。
また、県の「福井クマ情報」というサイトでも、クマの出没状況が詳しく掲載されています。