事件・事故

【続報】福井市黒丸城町女子高生殺人事件。容疑者の祖父を鑑定留置

9月10日に福井市黒丸城町の住宅で女子高生が祖父に殺害された事件で、昨日、祖父の冨澤進容疑者の鑑定留置が認められました。

殺人事件の続報

この事件の概要はこちらです↓

福井市黒丸城町の住宅で女子高生の遺体発見。同居する祖父を殺人の疑いで逮捕10日、福井市の住宅で女子高生の遺体が発見され、その後同居の祖父が殺人容疑で逮捕されました。 現時点で判明しているのは下記のとおり...
【続報】福井市黒丸城町女子高生殺人事件。容疑者の祖父を送検10日、福井市黒丸城町の住宅で女子高生の遺体が発見され、その後同居の祖父が殺人容疑で逮捕された事件について、この事件の続報をまとめました...

その後、判明した情報はこちらです。

  • 福井地検が刑事責任能力の有無や程度を調べるため、鑑定留置を請求
  • 9/23に鑑定留置が認められる
  • 鑑定留置の期間は9/24~11/20まで
  • その後の調べで、犯行時は飲酒していたと判明
  • 友美さんに酌を頼んだら断られたと供述
  • 友美さんが寝室にしていた和室や台所などに血痕
  • 友美さんの遺体は台所で、寝室から逃げたと思われる
  • 複数の刺し傷で、首に致命傷になったとみられる刺し傷も
  • 容疑者は容疑を認める供述をしているがあいまいな点も
  • 耳が遠く、警察の質問を理解して答えているのかはっきりしない
  • ボーっとしていた、物忘れが増えていたとの証言もあり
  • 逮捕前の取り調べでは下着内に紐を隠し持ち、自殺をほのめかしていた
  • 同居の理由は(友美さんの)両親の喧嘩が絶えなかったため

時系列はこちら(青字が追加になった情報

時間帯 出来事
9日夕方 容疑者が自宅前でぼうっとしていた、よくある光景で気にも留めなかった、との証言
9日深夜 父親が祖父からの電話で駆けつけ、娘を発見
10日0時ごろ 普段なら電気が消えている時間帯なのに1階が明るく妙に思った。物音は全くしなかった、との証言
10日午前0時10分ごろ 父親が「娘が倒れていて動かない」と110番通報
10日未明 搬送から1時間20分後、死亡を確認
10日深夜 祖父を殺人容疑で逮捕
11日 父親が警察を通じて「大切な娘を突然の事件で失い、現実のものとして受け入れられない」とコメントを発表
12日午前 容疑者を殺人容疑で送検
23日 鑑定留置が認められる
24日 11/20まで鑑定留置

福井市黒丸城町の位置はこちら↓

 

鑑定留置とは?

たまに事件があると聞く「鑑定留置」について、調べてみました。

鑑定留置とは、精神障害等で刑事責任能力の有無を判断するため、医師が病院などで事件当時の精神状態を調べる事です。

容疑者にとっては人権侵害になるので、鑑定留置をする際は、裁判所の令状(鑑定留置状)が必要となります。

操作機関が裁判所に請求し、認められると拘留が一時停止になり、裁判官は病院の所轄する警察署長に、被疑者を戒護するように命令します。

命令を受けた警察署長は、病院に警察官を派遣し、警察官は交代で病室の前で待機や付き添いを行い、被疑者が逃げたり他の患者に危害を加えないよう看守します。

鑑定期間は拘留の執行が自動的に停止するため、この間に取り調べは行われる事はありません。

流れとしては、

  1. 裁判官が裁判所に対し、鑑定留置状と鑑定処分許可状を請求
  2. 裁判所が発布する
  3. 被疑者を病院又は拘置所に留置
  4. 医師が継続的に被疑者の精神状態を診察
  5. 診察が一通り終わると医師が精神鑑定書を作成し検察官に提出
  6. 鑑定抑留の期限が来ると、拘留が復活
  7. 残りの拘留期間内に検察官が鑑定書を参考に起訴・不起訴を判断

上記のようになります。

鑑定の結果によっては罪の減刑や不問にされることもあります。

ちなみに日本の刑法では、

  • 心神喪失者の行為は、罰しない(刑法第三十九条)
  • 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する(刑法第三十九条2)

と定められていて、これらを明確にするために行うのが鑑定留置です。

また、刑法第三十九条と刑法第三十九条2では、下記のように刑事責任能力を3つに分けています。

  • 「無罪」:責任無能力(心神喪失)
  • 「有罪だが減刑」:部分責任能力(心神耗弱)
  • 「有罪」:完全責任能力
分類 意味 効果
心神喪失 精神の障害により、善悪を判断する能力又は行動をコントロールする能力が失われている状態 無罪
心身耗弱 精神の障害により、是なくを判断する能力又は行動をコントロールする能力が著しく減退している状態 刑の
減刑

この3つの中のどれに該当するかを見極めるために行うのが鑑定留置です。

鑑定のタイミングは「捜査段階」「起訴後」のどちらかです。

  • 捜査段階:検察官の依頼によって行われる
  • 起訴後:検察官か弁護人の請求を裁判所が採用した場合、裁判所の依頼によって行われる

近年は裁判員裁判が増えているため、法律の専門家ではない栽培ン人が責任能力の判断をきちんと行えるよう、留置鑑定が増えているそうです。

 

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