新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA」について、不具合があると政府が明らかにしました。
どのような不具合が起きているのか調べてみました。
新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」とは?
いまさらですが、このアプリの特徴はこちらです。
- 陽性者と1m以内、15分以上の接触をスマホ内に記録
- いつ、だれと、どこで接触したかは不明
- 名前や電話番号などの個人情報、GPSなどの位置情報は使わず記録もしない
- 接触の記録は暗号化されスマホの中にのみ記録
- 14日後に自動的に削除
- 行政機関や第三者が暗号化した情報を利用する等はなし
- いつでも止められる
- Bluetoothは有効にする必要がある
- 9/17の時点でダウンロード数は1704万件
詳細は過去記事をご覧ください↓

スマホが陽性者を感知して、陽性者と接触があると通知が入ります(ないとなしと通知あり)
このCOCOAの不具合が起きているそうです。
通知とアプリで真逆の内容を通知
政府が明らかにした不具合は、スマホの通知とアプリの内容が真逆になるものです。
スマホの通知画面では「COVID-19にさらされた可能性があります」と出るのに、アプリを開いて確認すると「陽性者との接触は確認されませんでした」と出るもの。
ちなみに通知は下記の様な感じでスマホの画面に出ます。

8月初旬からこの手の不具合はあったそうで、既に数千件の問い合わせがあったそうです。
保健所からは「先月以来アプリに関する相談が急増し、検査機能が波破たんしかねない」との声も出ているそうです。
厚生労働省は、「本人が不具合御誤認している可能性がある」としていましたが、不具合が起きているかの検証を近く始める事に決定し、来月にもアップデートするそうです。
ちなみにこの不具合は、我が家でもありました。
家族が仕事用と自分用の携帯2台を持っているのですが(どっちもiPhone)、会社の携帯で通知が出ました。
朝起きたらこの通知が出ていて、でもアプリを開くと「陽性者との接触は確認されませんでした」と出ます。
個人携帯の方は通知はなし、アプリは「陽性者との接触は確認されませんでした」で問題なし。
この時は、この状態で会社に行っていいのか?という話になり、上司に電話して「とりあえず相談センターに聞いてみて」という事になりました。
相談センターに問い合わせたところ、「アプリの不具合です」「時々あるんです」「厚労省のアプリのQ&Aにも載っています」と言われまして、事なきを得ました。
敦賀市役所職員の大量通知も不具合?
このアプリで思い出すのが、8月にあった敦賀市の職員に対する大量通知です。

8/26の時点で59人に通知が届いていたこの問題は、9/8、9/9に修正版を配信して、不具合は収まっているようです。
ただ、不具合の原因はまだはっきりしていないようです。
敦賀の大量通知に関しては、下記の事が判明しています。
- 近距離無線通信ブルートゥースに原因がある可能性が浮上
- 厚労省の担当者は、スマホの機種の性能や周辺環境によって、計測する距離や時間に差が生じ、「検知に揺らぎが発生する」と説明
- アプリの仕組み上、個人情報が確認できないため、特定は難しく検証にも時間がかかる
- 敦賀以外でも同様の事例があった
- 敦賀で起きた不具合に関しては検知の仕組みを見直し改良した
また、この不具合以外にも、アプリのQ&Aをみると、下記の様な不具合が報告されていました。
- 「陽性者との接触確認 ○件」と表示され、14日経過しても元の画面に戻らない
- 陽性者が保健所から発行された「処理番号」を入力しても陽性者として登録できない
- 利用開始後しばらく経っても、利用開始画面が表示される
- 機能無効、地域非対応等の表示によりインストール・利用開始ができない
