新型コロナウイルス

福井県医師会が会見。感染者急増で病床がひっ迫し、医療供給体制の特別警報を発表

3日、福井県医師会が会見を開きました。

昼カラで感染者が急増しているため病床の確保が間に合っていない現状を説明し、「医療提供体制の特別警報」を発表し、より一層の予防の徹底を呼びかけました。

病床はすぐには増やせない

お盆明け以降、福井県内では昼カラ関連での感染者が急増しています。

↓は新規感染者数のグラフで、お盆明け以降、急激に感染者が増えています。

↓は入院患者の数です。

今日の時点で入院患者は68人で、うち64人は感染症病床に、4人は宿泊療養施設に入っています。

8月末の時点での感染症指定病床数は88床、そのうちの68床が埋まりました。

県の計画ではフェーズ1で59床、フェース2で95床、フェーズ3で131床を確保するようになっています。

現在医師会では、感染者急増を受けて前倒しでフェーズ2の更に一つ上のフェーズ3に移行しています。

各医療機関には、当然のことながらコロナ以外の患者が多数入院しています。

病床の確保は、患者の移動やスタッフの確保などを約1週間程度かけて段階的に行うのですが、今回はお盆明けからの感染者の急増でその作業が追い付かず、患者を他の病棟に移動させる等かなり慌ただしいものとなったそうです。

それでも県は昨日までに25床を確保しましたが、その裏では各医療機関やスタッフの通常業務とは別の引っ越しなどの作業が、コロナ以外の入院患者さんには部屋の移動などが行われているのです。

感染症指定病床がある病院は大きな病院が多いため、入院している患者さんの症状も重い方が多く、部屋の移動は患者さんにとっても大きな負担になっている可能性があります。

高齢者が多い第二波

また、8月以降の第二波の感染者は、高齢者が多いのが特徴です。
年齢構成は下記のようになっています。

今回の昼カラ関連では高齢者の感染者が多く、最も多いのが70台で約4割を占め、次いで80代、50・60代となっています。

60歳以上の感染者が68人で、全体の66%を占めています。

高齢者はコロナが重症化しやすい上に、基礎疾患を持つ人も多く、若い人なら宿泊療養施設で過ごしてもらう事が出来る症状でも、高齢者となるとそうはいきません。

これもまた病床を圧迫している一因にもなっています。

お盆明けには0だった重症患者も、今日の時点で4人にまで増えています。

ICUは最大14床を確保していますが、この数を超えると重症化した方が十分な治療を受けられなくなる可能性もあります。

コロナは急激に症状が悪化する性質もある為、医療機関としては重症化しやすい高齢者を宿泊療養施設に入れるのは躊躇されるのかもしれません。

 

県は医師会と情報を共有し、病床が圧迫しているとの認識は示していませんが、現場の医療機関ではコロナ以外の患者の対応もあり、慌ただしい状況になっているため、今回の「医療提供体制の特別警報」の発表になりました。

今後、1日に10人のペースで新規感染者が続くと、医療機関の対応が間に合わなくなる可能性があるため、医師会では県民にこれまで以上の感染予防の徹底を呼び掛けています。

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