新型コロナウイルスの感染が止まりませんが、ちょっと驚くニュースがあったので紹介します。
それは、
新型コロナウイルスの患者の半分近くに「消化器系の症状」がある、
と言う事です。
消化器系の症状が出るってどれくらい?

↑の図は武漢新型コロナウイルス対策専門家グループがアメリカ消化器病学会誌に公開したチャートです。
この図を見ると、呼吸器系と消化器系両方の症状を訴えている人が45%、また消化器系の症状だけの人は3%もいるのです。
厚生労働省の手引では、新型コロナウイルスの症状と言えば、発熱、呼吸器症状、頭痛、倦怠感」ですが、「下痢や嘔吐などの消化器症状の頻度は多くの報告で10%未満」いるとの事。
でも、上の図を見ると48%が消化器系の症状があると出ています。
具体的にはどんな症状?
消化器系の症状ですが、具体的には食欲不振(84%弱)、下痢(29%)が多いそうです。
食欲不振は体調不良時にはよくある症状ですが、下痢も3割とは驚きですね。
しかも怖い事に、消化器系の症状を持つ人の方が重症化しやすいとの事。
完治して退院する確率は、消化系症状のない人が60%なのに対し、消化器系の症状がある人は34%だそうで、その差は歴然です。
また症状の出方も
- 呼吸系より消化系症状のほうが早く出る
- でもまさかコロナとは本人も医師も思わないため、入院が遅れる
- 消化系だけで呼吸系の症状が出ない感染患者も稀にいる(3%)
- 消化系症状が出る患者は重症化しやすく、致死率も高め
この様に、消化器系の症状のせいでコロナウイルスとの判断が遅れ、重症化してしまう様です。
武漢の専門科チームも
呼吸系症状だけ診ても肺以外の初期症状は検出できないし、呼吸が苦しくなるまで診断が遅れることもある
と警告しています。
アメリカの感染者1号は吐き気と空咳から
ちなみにアメリカの感染者第一号の人は吐き気と空せきの症状から始まったそうです。
2日目には下痢の症状が出て、喉と便からウイルスが検出。
しかし、レントゲンで肺に症状が出たのはなんと入院してから5日目だったそうですが、この時点で体内の酸素濃度は90%まで下がっていたそうです(←経験ありますが90%はかなり苦しい・・)
この人は武漢への渡航歴があって経過観察中だったからわかったものの、そうでなければ見逃してたかもしれません。
感染すると嗅覚・味覚がなくなる報告も…
また、新型コロナウイルスに感染した人は、嗅覚や味覚が急に失われるという報告もあります。
これは感染者が多いイタリアの耳鼻科達の報告によるものす。
この報告はイタリア以外でも上がっていて、感染したサインの一つとして世界の医療関係者も注目しているそうです。
- 新型コロナウイルスの症状には消化器系もある
- 消化器系の症状が出るのは半数近く
- 消化器系の症状で気付き難く重症化しやすい
- 消化器系の症状しか出ない人もいる
- 嗅覚・味覚が急に失われるのは感染のサインの可能性も…
聴覚・味覚が急に失われるのは本当でした。
詳しくは↓の記事より

