タイの格闘技ムエタイの試合観戦で、新型コロナウイルスの大規模な集団感染が発生しました。
試合の概要は?
試合は3月6日(金)の午後に開催されました。
つまり、2週間前の試合です。
集団感染が起きたのは、首都バンコクの競技場ルンピニ・ボクシングスタジアム。6日午後に約10試合があり、観客ら数千人でごった返した。試合後、選手のほか、トレーナーや試合進行役の俳優、観戦した軍高官らが次々と発症した。
ムエタイは隠れた賭けの対象にもなっていて、競技場では熱気がこもり、濃厚接触が避けられない。観客が他の競技場を訪ねたり、職場や自宅に戻ったりして、さらに感染が広がったとみられている。
タイでは23日時点で721人の感染が確認され、1週間前の約5倍に急増。首都近郊では今月中旬以降、人が集まる競技場や市場、娯楽施設などが次々に閉鎖された。閉鎖は4月12日までとされているが、延長の可能性もある。
感染が判明したのは2週間後!
ここで気になるのは、試合があったのが3月6日で、感染が表ざたになったのが2週間後という事です。
つまり、この試合で感染した人達が、2週間の間にあちこちに更に感染を広めていたという事。
2週間の間に、家族や友人、会社の仲間や行った先の店舗などで、ウイルスをまき散らしていた、という事です。
つまり、この2週間の間に感染した人が、これから続々と表に出てくるという事です。
このウイルスは症状がなくても感染するので、どれほど感染が広がったのかは全く未知数。
なので、次の週末までにどれほど感染者が増えるかが全くわからないのです。
日本でも同じ様なイベントが開催されました
3月20日、日本でも埼玉でK-1の試合があり、このイベントでは、6500人が集まったそうです。
このイベントでの感染者がわかるのは、約2週間後です。
ちょうど今月末~4月の頭ですね。
今日、東京都では16人が新たに感染が判明して、小池知事も首都封鎖の可能性に言及しました。
この16人の感染を知っていた上での言及かどうかはわかりませんが、この3連休はコロナ慣れした人々が自粛解除して出かけていました。
今までせっかく封じ込めていた感染ですが、今回の気の緩みから爆発的な感染が起きている可能性もあります。
慣れてきて、何となく大丈夫な気になっていますが、感染は止まっていません。
何よりも、結果が出るのは2週間後という現実をもう少し真剣に考える必要がありそうですね。
