昨日夕方、越前市の武生中央公園の噴水池で、2歳の男の子が死亡する事故が起きました。
事故の詳細
この事故の詳細はこちらです↓
- 発生日時
7/23 午後5時50分ごろ - 場所
武生中央公園の噴水池(越前市高瀬2丁目7) - 状況
・池に子供が浮いていると通行人が110番通報
・鯖江市の病院に搬送
・1時間15分後に死亡が確認
・死亡したのは2歳の男児
・家族と公園に遊びに来ていた
・発見された時には心肺停止状態
・噴水は円形で直径約20m、深さは60~70cm
武生中央公園の位置はこちらです。
たった10cmでも子供は溺れ、音を立てない
たった10cmでも子供が溺れるには十分
子供は10cmの深さでも溺れると言われています。
5歳以下の子供が溺れる事故の多くは浴室で起きていますが、夏場になるとプールや海等での水難事故も増えます。
子供は10cmの深さでも溺れる事があり、東京消防庁の集計では、溺れた子供の10人に1人は重症以上で、57.4%は入院が必要とされる中等症以上だそうです。
溺れる=音がするは間違い。実際は静かに溺れる
子供が溺れると「暴れて水音がするからわかる」と勘違いしている人が多いですが、実際に子供が溺れる時は音がしない事が多いそうです。
これを「本能的溺水反応」と言い、人は溺れそうになると手や腕を振って助けを求める余裕もなく、呼吸するのに精いっぱいで声を出して助けを求める事も出来ないそうです。
特に子供は大人と違い、「何が起きているか」がわからないため、大人よりも静かに早く溺れるとも言われているとか。
長野県佐久地域で2018年に保育園に通う園児の保護者にアンケート調査を行ったところ、子供が溺れた、溺れかけた事のある保護者の8割以上が「溺れかけた時に悲鳴や助けを求めるような声を出していなかった」と答えています(BuzzFeedより)
また、過半数の保護者が「溺れかけた時にバシャバシャなど音がせず静かだった」と答えています。
佐久医師会が作ったイラストがSNSで話題になりましたが、とてもわかりやすく溺水の状況を伝えているので、子供さんがいる方は一度目を通しておくといいでしょう。
子供が溺れたら音がすると勘違いしている人が多いですが、実際には音も立てずに静かに溺れるため、とにかく「目を離さない」事が大切です。
これから水遊びをする機会が増えますが、小さな子は絶対に目を離さないように気をつけましょう。
また、溺水の事故の殆どは自宅の浴室で起きています。
親が洗髪中に溺れた…という事例も多く、溺れる時は静かなため、すぐ側にいても気が付かない事もあります。
子供を水に近付ける時は十分に注意しましょう。
