昨日、福井県永平寺町で11か月の女子が車内で死亡する事件がありました。
詳細はこちらです。
車内に2時間?死因は熱中症
この事件の詳細はこちらです。
- 発生日時:7月16日午後1時5分ごろ
発生場所:福井県永平寺町 - 11ヶ月の女児が車内でぐったりしているところを母親が発見
- 母親が消防に通報
- 救急車到着時は心肺停止状態
- 搬送先の病院で死亡を確認
- 車は自宅の駐車場に
- 女児は2時間ほど車内にいた
- エンジンは停止状態
- 車内はかなりの高温だった
- 当日、福井市の最高気温は27.8度
どうして女児が車にいたのかなど詳細は不明ですが、昨日は久しぶりに晴れ間も出て、車内はかなりの高温になっていたと思われます。
繰り返される置き去り事件
子供が車内に取り残されて死亡する事件は過去にも起きています。
最近だと、一か月前の6/17に茨城県つくば市で、2歳の女児が車内で長時間放置されて亡くなっています。
この家族は在宅勤務の父親が小学生の長女を学校に送った後、保育園に送っていましたが、この日は次女の存在を忘れ、そのまま家に帰って仕事をしていたとの事です。
2歳の女児は、父親が長女を児童館に迎えに行くまでの約7時間放置されていました。
調べに対し父親は、仕事の事を考えていて送るのを忘れ、預けたつもりになっていたと話しているそうです。
この日、つくば市の最高気温は27.8度で7月中旬並みの気温でした。
これ以外でも、毎年子供が車内に閉じ込められて熱中症で死亡する事件が起きています。
高い頻度で起きる子供の車の置き去りや閉じ込め
子供の車内置き去りや閉じ込めでの熱中症は、高い頻度で起きています。
昨年、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が8/1~8/31の一ヶ月間に出動した「キー閉じ込め」救援のうち、子供が車内の残されたままだったケースが246件あったそうです。
そのうち、通常解錠作業では間に合わないとして、ドアガラスを割るなどして救援したケースが8件ありました。
親が子供とキーを車内に残したまま離れ、子供が誤ってロックしてしまい、外から解除できないケースが最も多いそうです。
またJAFのアンケートでは、28.2%の人が子供を車に残したまま車を離れた事があると回答しています。
10分で死に至るケースも…
子供が車内に残すのは、暑い時期は命に関わり大変危険です。
過去45年間に熱中症で死亡した4歳以下の子供は288例あり、うち55%に当たる158例が車内に閉じ込められたものだそうです(ヨミドクターより)
JAFが行った検証テストでは、気温35度の炎天下で駐車した車の車内温度(25度からスタート)は、10分で28度以上の「厳重警戒」、15分で30度以上の「危険」なレベルに達するそうです(JAFより)
窓を開けたりサンシェードを使っても30分で車内温度は40度以上になり、危険なレベルに変わりはないそうです。
子供は大人に比べて体温調節機能が発達していない為、実際には15分よりももっと早い段階で命の危険が迫ってきていると言えます。
エアコンをかけていても、子供が触ったり、何らかの拍子でエンジンやエアコンが止まる事もあります。
また、車内に子供を残していくと、シートから落ちてけがをしたり、連れ去りや子供ごと車の盗難に遭う可能性もあります。
子供だけを車内に残す事は危険が大きいので絶対に避けましょう。
↓はJAFの検証実験の結果です。
どれほど危険なのかがこの検証実験でよくわかります。