新型コロナウイルスが日本以上に流行しているイランで、とんでもない事件が起きました。
イランのウイルス感染の状況は?
イランは、日本時間10日午前2時現在、感染者が7161人、死亡237人となっていています。
これは中国、イタリア、韓国に次いで、世界で4番目に感染者が多い国になっていて、今のところ終息する気配は見えません。
そんな中、イランで何が起きたのでしょうか?
死者が出る事になったデマの内容とは?
イランで死者が出る原因になった、新型コロナウイルスに関するデマとはどんなものでしょうか?
それは、
「アルコールを飲めばコロナウイルスの治療に効果があり得る」
という噂です。デマです。
被害の状況は?
このデマのせいで、中毒症状が出た218人が入院して7人が亡くなったそうです。
フゼスタン州の州都アフワズのジュンディーシャープール医科大学によると、
中毒が発生したのは「アルコールを飲めばコロナウイルスの治療に効果があり得るとのうわさ」が原因だったとしている。
また、アルボルズ州の検察当局者も、
犠牲者らは「インターネット上の情報にだまされ、コロナウイルスと闘って治療しているのだと思い込んで」メタノールを飲んだと話している。
メチルアルコールって何?
メタノールはメチルアルコールの事で、アルコールランプなどに使われるもので、普通のむお酒とは違い飲めません!
メチル=目散るとも言います。
飲むと目の網膜が破壊されて失明するという意味で。
昔は日本でも間違って飲んで失明したり亡くなった人がいたのです。
この様に、同じアルコールでも毒性が強く飲用ではないメチルアルコールを飲んでしまったようです。
イランはイスラム教徒の国で、飲酒は禁止されています。
それでたびたび密造酒事件が起きているのですが、今回は「アルコールを飲めばコロナウイルスの治療の助けになる」というデマがあって、それに便乗したせいで失われなくてもいい命が失われてしまいました。
この様に、デマは一歩間違えると人命にも関わるので、情報を発信する時は十分に気を付けなきゃいけませんね。
そう言えば、トイレットペーパー品薄のデマを流した一人の米子の人は、顔写真や実名、家の場所までネット上で特定されてしまったのだとか。
しかも一部では間違った情報が流れて、無関係の人に被害が出ているそうです。
本人はここまで大事になるとは思わなかったのでしょうね。
そして、関係ないのに被害に遭われた方はお気の毒です。
コロナウイルスに関するデマは、昨日も記事にしましたし、デマを検証している団体があります。
デマかも?と心配になったら、一度確認してみるのもいいですね。
ファストチェック (デマを検証する団体)