新型コロナウイルスについての研究が盛んですね。
今最も危険で危惧されるウイルスの新型コロナウイルスについて、最近見つけた情報をいくつかご紹介します。
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新型コロナウイルスの生存期間はどれくらい?
新型コロナウイルスについて、物質の上でどれくらい生存しているかの研究がかなり進んでいるようで、先日、具体的な数値が出ている記事を見つけたのでご紹介します。
それがこちら⇒新型コロナウイルスの生存期間
この記事では、新型コロナウイルスが物質の上にどれくらい持続しているかについて紹介しています。
物質名 | 温度 | 持続(生存)時間 |
エアゾロル | 室温 | 3時間 |
アルミニウム | 21度 | 2~8時間まで |
衣類/繊維 | 室温 | 48時間まで |
木材 | 室温 | 4日まで |
紙 | 室温 | 4/5日間まで |
鋼鉄・陶器・テフロン・金属・シリコーンゴム・ガラス・塩化ビニール | 室温又は21度 | 5日間まで |
プラスチック | 室温 | 2~6日間まで |
グラフにするとこんな感じです。
こうしてグラフにするとわかりやすいですね。
実際には気温や湿度、風の有無などで変わってくるそうで、上記の数値は最大の値です。
それでも、エレベーターのボタンやドアノブ、吊革の上で何日もウイルスが生きていると考えると怖いです。
このウイルスから身を守るには、やはりしっかりと「手洗い」をする事が一番簡単で確実のようです。
(注意)ウイルスの生存期間については様々な研究結果が出ており、今回紹介した内容はその中の一部です。
家庭内感染はSARSの2倍以上
福井県でも新型コロナウイルスが家庭内で感染が広がったケースが見られました。
この家庭内感染、新型コロナウイルスでは重症急性呼吸器症候群(SARS)の2倍、中東呼吸器症候群(MERS)の3倍になるそうです。
これは新型コロナウイルスの特異な性質によるもの。
新型コロナウイルスは、無症状の人からも感染する上、発症の数日前からウイルスをまき散らし、発症時にMAXになります。
このため、症状が出る前に家庭内で感染が広がってしまうのです。
中国と米国の研究者が中国の広州で行った調査では下記のような結果が出ています。
コロナ患者から感染する確率は
・同居している…17.1%
・同居していない…2.4%
・60歳以上が最も高く、20歳以下が最も低い
無症状のコロナ患者から同居人への感染確率…39%
コロナ感染者よりも無症状患者から感染する確率の方が高いとのデータが出ています。
つまり、潜伏期間中の感染率が高いという事で、これは発症数日前~発症時のウイルス放出量が高いという特性にも合っています。
この事から、無症状・軽症患者を自宅療養にしておくよりも、専用の施設で隔離した方が安全ということですね。
下水からコロナウイルスの検出に成功
富山県立大学の端昭彦講師らのグループが、下水から新型コロナウイルスを検出したと発表したのは6/16です。
この研究は、感染者の便に含まれる新型コロナウイルスを下水から検出する事で、感染拡大の第二波を事前に察知する目的で始められたものです。
この研究の凄いところは、医療機関で感染者報告数が増加した7~10日前にも検出していた点です。
事前にウイルスを検出できると、発症する前から感染者が増えている事を予測できるため、第二波の予測が出来ると期待されています。
この研究は全国25の自治体でも行っていますが、実際にこの方式でウイルスが検出されたのは初めてで、今後に期待が寄せられています。
重症化しやすいのはA型、しにくいのはO型
ドイツの研究チームが発表した、血液型による重症化の可能性。
詳細はこちらです↓
ドイツ・キール大学のアンドレ・フランク教授の研究チームは17日(現地時間)、ニューイングランド医学ジャーナルに掲載された論文でA型の新型コロナ感染者が他の血液型よりも相対的に重症患者に発展する可能性が高いという研究結果を発表した。
逆に重症の発展する可能性が最も低いのは血液型がO型の患者だった。人工呼吸器を着用しなければならないほど重症の新型コロナ患者の血液サンプルを分析した研究チームによると、A型の新型コロナ感染者は呼吸不全につながる可能性が他の血液型より50%高いことが分かった。
血液型を決定する遺伝子は人の細胞壁をめぐるタンパク質成分と関連があるが、研究チームは特定のタンパク質がコロナに免疫力を持つ効果があるものと把握している。
この論文は、イタリアとスペインの病院7か所で、重症患者1980人と、継承や無症状の患者2000人を比較分析した結果との事です。
同様の研究結果はドイツ以外にも中国武漢大学中南医院の研究チームも出していて、重症化の可能性のある患者を分類するための参考資料になると期待されているそうです。
ただ、アジアではA型が多いのに死者が少なく、ブラジルはほぼO型なのに死者が多い等、血液型だけでは割り切れない面もあります。
O型でも感染するし重症化する人もいるので、たくさんあるデータの一つとして見るだけにしておいた方がよさそうですね。
第二波は遺伝子変異で毒性が上がって致死率も上昇?
ウイルスは人に感染して細胞を乗っ取ると、自らをコピーして増殖していきます。
しかしこの時、ミスコピーが起きて毒性が強まる事も。
中国で新型コロナウイルスが見つかってから半年余りで、既に5,000種類以上に変異したとの報告もあるそうです。
もちろん、全てで毒性が強まるわけではなく、中には弱まった変異もありますが、いつどんな毒性の物が出来るかは不明です。
今流行っているコロナウイルスも、中国武漢と欧米では遺伝子の型が違い、欧米の方が毒性が強いそうで、アジアよりも欧米の方が死者が圧倒的に多く、これは欧米で変異した際に強毒化したためとみられています。
ちなみに福井県の感染者は欧米型のものだったそうです。
過去のスペイン風邪では、第一波よりも第二波の方が致死率が高く、日本では4倍余り、欧州では10倍近くにもなったそうです。
ウイルスは遺伝子変異が起きるものなので、今後どうなるかわかりませんが、毒性が強い物が出てくると一気に広まってしまいます。
日本では抗体を持つ人が少なく、第二波は第一波と同じくらいになるのでは?と不安視されています。
まだまだ全容解明とはいかない新型コロナウイルスですが、ワクチンや特効薬が出来るのはまだ先になりそうです。
これからもマスクと手洗い、3密回避などで予防していきましょう。
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