新型コロナウイルスの感染者との濃厚接触を確認できるアプリを、厚生労働省が19日から提供すると発表されました。
感染経路不明を減らし、自分が感染したかどうかがわかるのがメリットのようですが、その内容はどういったものでしょうか?
アプリの仕組みは?
このアプリはスマホの近距離無線通信「ブルートゥース」の機能を利用します。
「1m以内」かつ「15分以上」と言う濃厚接触s条件を満たせば、無線通信で互いを判別して、双方のスマホに記録を残します。
アプリの利用者が陽性だった場合は、アプリを通じて親告すると、その人と週間以内に濃厚接触したアプリ利用者のスマホに通知が届くというもの。
このアプリでは、衛星利用測位システム(GPS)を使った位置情報は使用せず、個人の特定につながる情報も扱わないとしています。
利用するかは任意で、スマホのアプリストアからダウンロードします。
大阪や京都ではすでに運用開始
大阪や京都府では、既にQPコードを使った「新型コロナ追跡システム」を運用しています。
京都市の「あんしん追跡システム」はこうなっています。
- 対象
市内の店舗や集客施設、一時的なイベントなど - 仕組み
市が発行したQRコードを施設が提示
↓
訪問者がスマホでQRコードを読み取り
↓
訪問日時とメルアドを登録
↓
同日に感染者が利用していた場合通知が送られる - 登録は人に
- 通知では施設名や日時の明記はなし
- メルアドは2ヵ月で削除
このような感じです。
海外では個人情報の露出を恐れて虚偽報告する例もあったため、そのような不安を減らすべく、登録はメルアドのみとし、これも約2カ月で削除するそうです。
個人情報保護を重要視
今回の厚生同労省がリリースするアプリは、個人情報保護を最重要視しているそうです。
というのも、海外では個人情報の流出を恐れて利用しない人が多い、虚偽の申告をするなどの問題が起き、利用が進まないからです。
その為、今回のアプリでは位置情報や電話番号は取得せず、データは端末で管理されるので通知する場合も感染者が誰かは伝わらないようになっているそうです。
しかし、問題点もあります。
- 日本のスマホ普及率が65%程度しかない
- アプリをほぼ全員がインストールしないと効果なし?
- 委託先から情報が漏れないか不安
- リリースが遅い
- 感染の案内が来てもPCR検査が受けられるか疑問
- 仕事中スマホ禁止の場合は意味がない
- 常に肌身離さず持ち歩く必要がある
- かばんに入れている場合は意味がない
- 虚偽申告をする愉快犯が出そう
- Bluetoothを常にオンにしているとバッテリーが持たない
- 重症化しやすい高齢者がスマホを持っていない
- 高齢者がアプリを理解できるか不明
ネットで見られた指摘の数々です。
実際、Bluetoothはバッテリーの消費を抑えるために切る筆頭の機能ですしね(私も基本OFFにしています)
また、高齢者のスマホ所有率が低い上、アプリの使い方を理解できるのか?という指摘もありました。
個人情報的には海外よりも安心なのでしょうが、スマホの所持率アップに、最初から標準装備くらいにしないと意味がないかも。
ただ、コロナとの戦いは長くなりそうなので、対策の一つとしてはありかなと思います。
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