福井県内の新型コロナウイルス。
入院されている方が1人にまで減り、第一波は終息したと言える状況に落ち着きつつあります。
しかし、以前記事にも書いたように、福岡県ではいったん止まった新規感染者がこの2週間で急増しています。
今日新たに3人の感染が確認されてこの16日の間で新規感染者は140人と、福井県の総数よりも多い数になっていて、第二波との見方もされています。
第二波とは?
第二波とは、一旦終息した感染症が、時間をおいて再び再流行する事です。
これはスペイン風邪やSARSなどでも見られる現象で、半年~1年ほど後に再流行が起きて感染者が急増する現象です。
感染症は通常、第一波、第二波、第三波と流行を繰り返し、ある程度抗体を持つ人が増える事で終息します。
その為、新型コロナウイルスでも同様の事が起きると予測されています。
世界中に流行したスペイン風邪
世界中を巻き込んだ感染症では、今から100年ほど前に起きたスペイン風邪が前例としてよく挙げられています。
スペイン風邪はウィキペディアでは下記のように紹介されています。
1918年(大正7年)-1920年(大正9年)に世界各国で極めて多くの死者を出したインフルエンザによるパンデミックの俗称である。第一次世界大戦時に中立国であったため情報統制がされていなかったスペインでの流行が大きく報じられたことに由来する(スペインが発生源という訳ではない)。1918年パンデミックとも呼ばれる。
近年の研究により、スペインかぜはH1N1亜型インフルエンザウイルスによるものと判明した。H1N1によるパンデミックは、スペインかぜと2009年の新型インフルエンザの2回である。
このスペイン風邪は、日本でも大流行しました。
日本のスペイン風邪の被害は下記のとおりです(Wikipediaより)

当時の日本の人口が5,500万人と今の半分程度だったのに対し、感染者が2,380万人と半数近くの人が感染し、死者も38万人を超えていました。
スペイン風邪は第二波の方が致死率が高かった
スペイン風邪は世界中に流行し、当時は第一次世界大戦中という状況下もあって、軍の士気が下がるのを危惧したことから情報は最小限に抑えられたため、かえって甚大な被害をもたらしました。
1918年1月から1920年12月までに世界中で5億人が感染したとされ、これは当時の世界人口の4分の1程度に相当する。その中には太平洋の孤島や北極圏の人々も含まれた。死者数は1,700万人から5000万人との推計が多く、1億人に達した可能性も指摘されるなど人類史上最悪の感染症の1つである。アメリカ合衆国ではパンデミックの最初の年に平均寿命が約12歳低下した。
このように、多大な被害をもたらしたスペイン風邪ですが、今、世界中の感染症に関する専門家が心配するのは、その致死率です。

1回目の1918年―1919年の方が感染者や死者は多いのですが、致死率をみると、第二波の2回目の方が高いのです。
日本ではおよそ4倍超ですが、米国やフランスなどでの致死率は第1波のときの10倍だったともいいます。
ウイルスは常に変異するものですが、スペイン風邪では第一波よりも第二波、第二波よりも第三波の毒性が増していたそうです。
また第二波では、20~30代の若者に多数の死者を出したそうです。
このような過去のデータから、新型コロナウイルスも第一波よりも第二波の方が毒性が増すのではないかと言われています。
実際、中国で最初に流行した新型コロナウイルスよりも、その後欧州で流行した物の方が毒性が強かったとも言われています。
専門家の間では、第一波で終わる可能性の方が低いとの見方が強く、第二波が毒性を増してやってくると考えられます。
今のところワクチンも特効薬もない新型コロナウイルスです。
第一波が終息してよかった~と安心するのはまだ早く、早ければ7月にも来るとも予測される第二波に備えて置いた方が無難でしょう。
新型コロナウイルスとの戦いはまだ終わっていません。
健康面・経済面での損失を最小限に抑えるためにも、第二波が来ても乗り切れるように準備をしつつ、感染しないよう予防を心がけた生活を送る事が大切です。
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今後は「新しい生活様式」に沿って、予防を心がけた生活を送りましょう。
