緊急事態宣言が解除されて、全国的に来週6/1から学校再開するところが多いですね。
3月初めから始まった休校。
当初は春休み前だろうから~なんて思っていたのに、気が付けばGWも吹っ飛ばして5月末までの3ヶ月の超長期休暇になってしまいました。
いよいよ来週から学校だね!と喜ぶ子供がいる一方で、不安を募らせている子もいます。
長期休暇明け直前の今、お子さんの様子は大丈夫でしょうか?
長い休校が終わる事に不安を感じている子供たち
夏休みや冬休み、GW休みなど、年に何度かの長期休暇。
そんな長期休暇が終わった後は、実は不登校などが増える時期でもあります。
先生の間では、夏休み明けの9/1は、「9月1日危機」なんて言葉もあるそうです。
学校に馴染めない子やいじめに遭っている子が学校に来れなくなってしまうもので、全国で小中学生の不登校の子供は約16万人、また保健室登校や欠席が多い「潜在的不登校」は30万人以上とも言われているそうです。
そんな中、この今までにない長い休校がもうじき終わるため、学校に不安を感じている子供たちがより心理的に不安定になっている可能性が高いのです。
休校明けは今まで以上のプレッシャーが子供たちに?
約3ヶ月続いた新型コロナウイルスでの休校措置。
親にとってももちろんですが、子供たちにとっても前代未聞の出来事でした。
休校なので外出もダメ、友達に会うのもダメなら遊びに行くのもダメ。
特にやる事もなく、やりたい事も出来ずの3ヶ月だったので、子供たちのストレスも大きくなっています。
しかも、学校が始まると、待っているのはこんな状況です。
- 約3ヶ月分の授業の遅れを取り戻すためにハイペースで授業
- 運動会や遠足などのお楽しみのイベントが中止に…
- 夏休みや冬休みが大幅に短縮
- 地域によっては土日も学校に…
- 授業料が増える影響で宿題も増える可能性あり
- それでいて習い事も追加?
- 放課後に友達と遊ぶ機会も大幅減?
休んだ分だけ、授業のしわ寄せは起きるわ、息抜きでもあり楽しみでもある運動会や遠足などのイベントはなくなるわ、夏休みや冬休みも短くなるわ…と、今年度の学校は楽しくなさそうな気配が濃厚です。
こんな状況では、学校が好きな子供ですらも気が重いでしょうから、学校に苦手意識を持っている子は尚更かもしれません。
コロナ渦の不安の中での学校再開
コロナウイルスが完全に消え去ったわけではない状況での学校再開。
親も不安ですが、先生方も不安です。
そして、子供たちも不安を抱えながらの再開となるため、今回の学校再開は不安だらけの中での再開ともいえます。
親の不安はこんな感じでしょうか?
- 乱れた生活リズムが戻るか心配
- 新しいクラス(学校)に馴染めるか心配
- 新しい先生とうまくやっていけるか心配
- 授業についていけるか心配
- 友達とうまく付き合えるか心配
- コロナにうつらないか心配
進級でクラス替えがあったり、転勤で担任の先生が変わったりで親としては心配になりますね。
しかもコロナ対策もしなきゃいけないし、もし学校で感染者が出たら、子供だけでなく自分の仕事にも関係してきます。
その場合、また休校になったり学級or学校閉鎖になったりとなれば、また親も休まなければいけなくなります。
一方、先生の心配はこんな感じでしょうか?
- 新しいクラスの子供たちとうまくやっていけるか心配
- 子供たちの心理的な面が不安
- 授業が年内に終わらせられるか不安
- 学校行事がないせいで学校が楽しくないと思われそうで心配
- 不安が大きい中で虐待やいじめが起きていないか心配
- 余裕がなくて子供たちに目が行き届くか不安
- コロナの対策が十分に出来ているか不安
- 校内で感染者が出た場合の対処がうまくできるか不安
先生の不安は正直私がその立場にないのであくまでも想像ですが、先生方も今までにない経験なだけに、どう対処するか手探り状態だと思われます。
そのうえで、コロナの感染対策や、感染者が出た場合の対策など、未経験の対策も求められるので、先生方のプレッシャーも相当なものではないかと思われます。
先生方は授業の進捗への不安だけでなく、コロナ対策や夏休みが減る事で熱中症対策も同時進行で求められるので、かなり厳しい1年になりそうな気がします。
大人の不安や焦りが子供にも影響
親や先生方の不安や焦り等は、そのまま子供にも伝わります。
親としてはコロナにかかって欲しくないのもありますが、勉強が遅れることへの不安も大きいでしょう。
実際、うちの子も学校からの課題はやっていましたが、それでも休校の間に九九を忘れてたいるなど、かなり劣化しています。
忘れた勉強内容を思い出しながら新しい事を学ばなければいけないので、子供も大変だと思います。
そのうえで、クラス替えや担任の先生の交代などで環境が変わり、不安を覚える子も出てきそうです。
学校でのイベントが中止になって楽しみが減るうえに、友達と思うように遊べなくなることも子供にとってはストレスです。
特にクラス替えでは仲のいい子と離れる事で不安になって学校に行きたくないという子が出てくる可能性も…
穂がし日本大震災の時にも、やはり学校再開後はいじめや不登校が増えたと言われています。
同じ事が今回のコロナ渦でも怒る可能性が高いと警鐘を鳴らす専門家も多いです。
勉強の遅れよりも不安の解消を優先
親は勉強の遅れに目が行きがちですが、まずは新しく始まる生活に慣れるように見守りましょう。
まずはクラスの仲間や担任の先生と信頼関係を築く事を優先し、勉強は二の次でいいです。
ある程度自分の居場所が出来たら子供は安心しますし、精神的にも落ち着きます。
勉強は遅れても取り戻す事が出来ますが、人との関係は一度グループが出来ると後から入りにくいです。
また、先生との関係が良好になれば、困った時には相談しやすく子供にもメリットが大きいです。
今年度は新しい生活様式に沿った学校生活になるので、今までにないルールが子供たちを待っています。
距離感や遊び方などでも、今までOKだった事がNGになって戸惑う子も多いでしょう。
子供にとっても戸惑う事が多い状態なので、しばらくは勉強よりも新しい環境に慣れる事を応援してあげましょう。
何となく元気がない、学校の話をすると嫌がる、不安を口にするなど、気になる事があったらまずはよく話を聞いてあげてください。
場合によっては先生に相談するのもいいでしょう。
先に相談しておけば、先生も気をつけてみてくれますし、事前にトラブルを防ぐ事もできます。
ちなみにうちの子供も学校は楽しみと言いながらも、親と離れるのが不安なのかやたらギューして!と言ってきます。
仕事中で今忙しいんだけどな~という絶妙なタイミングで言ってきますが、ここは子供を優先してギューしています。
ポイントは本人が離れようとしたら、もう一度強めにギュッとする事。
専門家の方がTVか何かで言っていましたが、親が先に離すと子供はかえって寂しく感じるので、子供からもう放して~と言うまでやると満足するそうです。
