自然災害

美浜町菅浜にクジラの死体が漂着。問題点は?腹部爆発とは?

福井県美浜町菅浜の海岸にクジラの死体が漂着して、話題になっています。

クジラの遺体漂着と言えば、今年3月に熊本県天草市の港に15mのマッコウクジラの死体が漂着したりと、定期的に日本全国で起きています。

今回、美浜町に漂流したクジラについて調べてみました。

漂着した美浜町菅浜はどこ?

福井県美浜町菅浜はこの辺りです。

場所ははっきりしませんが、水晶浜海水浴場から南に2kmの場所だそうです。

新聞の写真からすると海岸沿いに道路があるので、これが多分県道3号線(佐田竹波敦賀線)で、この道沿いから見れるようです。

一本道なので、現場に行けばすぐに見つかりそうですね。

漂着したクジラはどんなクジラ?

漂着したクジラは、全長12mほどの大きさだそうです。

見つかったのは5/21の明け方の5時前、地元の漁師さんが発見し、その後海上保安庁も確認しました。

種類は顔や背びれが海中にあるので断定はできないそうですが、シロナガスクジラ科とみられています。

専門家の意見は下記のとおりです。

日本鯨類研究所(東京)などによると「同科の中で漂着数の多いミンククジラではなく、福井県内に漂着したものとしては初めての種類だろう」としている。

 同研究所などによると、データのある1996年以降、全国で漂着したのは約3400頭。そのうちナガスクジラ科は約300頭で、その多くはミンククジラだという。同科の県内漂着はミンククジラが3頭、ザトウクジラ1頭。

 同研究所によると、顔や尾びれが海面に漬かり種類を判別できないが、腹部の縦模様などからナガスクジラ科と断定。体長や胸びれの形状からミンククジラやザトウクジラではなく、「漂着が国内で1例しかないシロナガスクジラの可能性は低いが、全国でも珍しいクジラであるのは間違いない」とした。

福井新聞より

まだ断定はできないようですが、全国的にも珍しいクジラのようですね。

また、福井県の松島水族館は下記のように話しています。

県内では1、2年に1度、体長5、6m程のミンククジラが漂着する事がある。
ただ、10mを超える大きなクジラが見つかる事は珍しく、大型クジラの漂着は12、3年ほど前に福井市の海岸に漂着したセミクジラ以来。

日刊県民福井より

福井県でも定期的にクジラの死体が漂着する事はあるようですが、10mを超えるものは珍しいようです。

今後のクジラはどうなる?

さて、この漂着したクジラにしたいですが、日刊県民福井の記事によると、内臓が腐り体内にガスが溜まって、原形をとどめないほど体が膨らんでいるそうです。

そうなると心配なのが、「クジラの爆発」と呼ばれる現象です。

「クジラの爆発」について、ウィキペディアではこのように説明されています。

鯨の爆発(くじらのばくはつ)とは、座礁鯨などの死体が、腐敗により死体内部にメタンガスなどが蓄積、膨脹し破裂する現象。「爆発」と呼ばれるものの燃焼するわけではない。
自然破裂するものや、クジラの腐敗死体を廃棄処分するための解体作業中に、刃物で切り付けた部分から皮が弾け、破裂する場合がある。また人為的に爆破したものもあり、こちらは正しく爆発したものである。

この様に、内臓に溜まったガスが限界を超えて爆発し、周辺に腐った血肉をまき散らす減少を「クジラの爆発」と呼びます。

この「クジラの爆発」が起きると、かなり悲惨な事になるそうで、過去に台湾で発生した時はこのような状況だったそうです(ウィキペディアより)

2004年1月26日に台湾で発生した。この事故では、体長17メートル、体重50トンの腐敗したマッコウクジラが、その内部に蓄積したガスによって爆発したものである。
この爆発は血とクジラの内臓を周囲の店先、見物人や自動車に撒き散らしたと伝えられている。
BBCニュース・オンラインは、匿名の現地人をインタビューし、「臭くてめちゃくちゃだ。道路に飛び散った血やその他のものは、吐き気を催させる。それに臭いがひどい」というコメントを取っている。

また、アメリカでは人的に爆発を起こした事例があります。

1970年11月、体長14メートル、重量8トンのコククジラが、オレゴン州フローレンス近傍の海岸に打ち上げられて死んだ。
11月12日に、クジラを爆破するために500kgのダイナマイトを使った。この決定は、クジラを埋めてもすぐに顕れてしまうから意味がないだろうが、ダイナマイトを使えば鳥などの屍肉食(腐肉食)動物が片付けてくれる程度に小さい破片に分解することができるだろうと考えたためだった。
この作業の責任者は、当時、爆破のためにどの程度の量のダイナマイトが必要か全く見当がつかなかったと語ったと記録されている。

爆破の結果はテレビのニュースリポーターによってテープに記録されていた。
「爆発がクジラの脂肪を信じられない範囲に飛び散らせた」
この爆発によりクジラの脂肪の大きな塊が、海岸からかなり離れた距離にまで落下し、自動車を叩き潰した。しかしクジラの大部分は分解せずに残り、オレゴン高速道路局の局員が撤去しなければならなかった。

このように、「クジラの爆発」が起きると広範囲にクジラの脂肪が飛び散り、場合によっては車を破壊するほどの威力があるそうです。

実際、港にクジラが漂着した場合、船舶の運航を妨げるとして、沖にえい航する事もあるそうです。

腐った肉片が周囲に大量に飛び散るなんて、想像するだけでぞっとしますね。

臭いだけでもすごい事になってしまいそうです…

クジラを沖合にえい航して爆破する事例は他にもあります(ウィキペディアより)

  • 2001年8月6日、南アフリカ共和国、ポートエリザベスの40キロメートル西に着岸したザトウクジラを殺すために爆発物が用いられた。数週間後、またポートエリザベスの近くで、二頭目のザトウクジラが沖へ引き出され、船舶に影響がないように沖で爆破された。
  • 2004年9月30日、南アフリカ共和国、イーストロンドンにあるボンザ湾に、成体のザトウクジラが着岸して死んだ。このクジラを沈めるために、当局は海へ曳航し、遠隔操作で爆破した。
  • 2005年6月5日、アイスランドのハフナルフィヨルズゥルでも発生した。現地の波止場に漂着したクジラの死体が、人為的な爆発によって二つに分割され、沖へ引き出された。しかしその破片はすぐに吹き戻されたので、結局ロープで縛られた。

クジラのサイズが小さい場合など、状況によっては砂浜に埋める事もあるそうです。

 

今回漂着したクジラに関して美浜町は、「爆発する危険性があるため、経過観察しながら今後の対応を決めるそうです。

 

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