新型コロナウイルス

品不足の消毒用アルコールを永平寺町の老舗酒蔵が製造

永平寺町にある3件の酒造会社が19日、消毒用アルコールを製造して町に納品しました。
自治体と酒造会社が連携して消毒用アルコールの製造に乗り出したのは全国初で、今後は学校や医療機関で利用予定です。

酒蔵が消毒用アルコールを製造した理由

酒蔵の三社が消毒用アルコールを作ったのは、コロナウイルスで消毒用アルコールが手に入らなくなったため、です。

福井県でも感染者が122人出て、一時は81人が入院して医療がパンク寸前、物資も手に入らず危機的な状況一歩手前でした。

こんな中、消毒用アルコールも品不足に陥っていたため、永平寺町が4月下旬、製造供給の依頼をこの3社にしました。

依頼を受けた3社は、醸造用アルコールを使って65~73度の高濃度アルコールを製造。

当時は全国的に酒蔵が同じ取り組みを始めていたため、原料の仕入れが大変だったそうです。

また、法律の壁もありました。アルコールは酒税がかかってしまうのです。

これではどうしても金額が上がってしまうため、この酒税を免除するよう、地元の国会議員を通じて国に要望を出しました。

こうした動きもあって「飲用不可」のラベルを張って売り出す事で酒税も免除され、昨日2,600リットルが永平寺町に納品されました。

この消毒用アルコールは一般には市販されず、すべて町が買い取りです。幼稚園や保育園、学校や介護施設、避難所に配布されるそうです。

  • 4月下旬に町が3社に依頼
  • 3社が醸造用アルコールで高濃度アルコールを製造
  • 県の国会議員に頼んで酒税免除を要請
  • 国税庁から「飲料不可」のラベルで酒税は免除とお墨付き
  • 町が買い取って町内の施設に配布
  • 自治体と酒造会社が連携しての製造は全国初

ここでも福井県は全国初の試みをしていましたね。

県民として非常に嬉しく誇りにすら感じてしまいます。

製造した酒造会社はどこ?

消毒用アルコールを製造したのは、永平寺町にある、黒龍酒造、吉田酒造、田辺酒造の3社の酒造会社です。

いずれも老舗の酒造会社で、私も大好きです。

黒龍酒造について

黒龍酒造と言えば何と言っても「黒龍」ですね。

黒龍酒造は1804年、文化元年に初代石田屋二左衛門によって創業された、200年を超える長い伝統のある酒蔵です。

黒龍という名前は九頭竜川の古い名前、黒龍川に由来しているとも言われています。

醸造している日本酒の約8割が吟醸酒というこだわりもあり、昭和50年には全国に先駆けて「大吟醸」を市販化しています。

あと、「夏子の酒」で登場する「美泉」のモデルはこの黒龍だったという話もありますね。

天皇陛下と雅子さまのご成婚の内宴の儀で使われたり、福井を代表する俳優の宇野重吉さんが愛用していて死の間際に飲みたいと仰ったなど、福井県を代表する素晴らしい酒蔵さんです。

  • 創業は1804年(文化元年)
  • 代表銘柄は「黒龍」
  • 本社:福井県吉田郡永平寺町松岡春日1-38
  • 兼定島 酒造りの里:福井県吉田郡永平寺町松岡兼定島11-58
  • 企業理念は「自然と人との調和を目指し、豊かな生活文化を創造する」
  • 昭和50年には全国に先駆けて「大吟醸」を市販化

黒龍酒造の本社の場所はこちらです。

中々手に入らない希少酒も多いですが、近年は手ごろに楽しめる商品も増えています。

個人的には、以前知り合いに飲ませてもらった「大吟醸 龍」がすごく美味しかった記憶があります。

いつかは幻の酒と言われている「石田屋」や「仁左衛門」も飲んでみたいです。

黒龍酒造のHPはこちら

吉田酒造について

こちらも老舗の蔵元で、「白龍」と言えば「ああ!あの!」とピンとくる方も多いでしょう。

創業は1806年、こちらも200年以上の歴史を持つ伝統ある酒造会社です。

出荷量は少ないながらも、上質でこだわりのある良質な酒を造っています。

良質な酒を作りたいとの思いから、自社田での酒米の栽培も始め、北限がぎりぎり福井県で、山田錦の栽培を福井県で初めて成功させたのもこの吉田酒造です。

また急死された先代杜氏の後を継いで、24歳という全国最年少の女性杜氏が誕生したことでも話題になりました。

白龍TVと銘打ってYouTubeでライブ配信を始めるなど若い杜氏さんの感性が光る、老舗なのに新しい酒蔵でもあります。

  • 創業は1806年(文化3年)
  • 代表銘柄は「白龍」
  • 所在地:福井県吉田郡永平寺町北島7-22
  • 経営理念は「人財創造」
  • 福井県で初めて山田錦の栽培に成功
  • 全量純米酒の酒蔵
  • 永平寺の水・米・人で醸したお酒を「永平寺テロワール」として販売

吉田酒造の位置はこちらです。

以前は福井県内で1番出荷量が少なかった吉田酒造ですが、最近は販路も拡大したのか、お店でもよく見かけます。

「2019年ロンドン酒チャレンジ」でGOLDを受賞した「三世(さんぜ)」というお酒は、女性でも飲みやすくて個人的にもおすすめです。

吉田酒造のHPはこちら

田邊酒造について

1899年(明治32年)創業の田邊酒造も、120年を超える歴史のある酒造会社です。

「越前岬」や「越前菊水」などのブランドがあります。

蔵元当時は1980年(昭和55年)生まれと若い方ですが、拘りのある良質なお酒を追求しつつ、イベントなどを企画する新しい感性のある酒蔵です。

「木槽搾り」と呼ばれる昔ながらの搾り方は高級酒に用いられる方法ですが、この田邉酒造では本醸造から大吟醸に至るまでの全量をこの方法を用いて、雑味のない柔らかな酒に仕上げています。

また、上記の2件の酒蔵は一般向けの見学はできませんが、この田邉酒造は1~3月の期間、見学が出来ます(要予約)

  • 1899年(明治32年)創業
  • 代表銘柄は「越前岬」
  • 所在地:福井県吉田郡永平寺町松岡芝原2丁目24
  • 少量生産、極寒期に集中、半年以上熟成の三箇条が理念
  • 昔ながらの製法にこだわる
  • 「和心」をコンセプトにしたイベントも行う

田邉酒造の位置はこちらです。

こちらも小規模な酒蔵なので知名度は低めですが、印象に残る美味しいお酒を造っている会社です。

口当たりも優しく、すっきりしていて飲みやすいので、もっと有名になってもいいんじゃないかと思いますが…

あんまりメジャーになると規模が小さいので手に入らなくなるのも…と思うと今のままでもいいかなぁ。

個人的には辛口派なので超辛口の「シュタルク・カイザー」が気になっています。

田邉酒造のHPはこちら

 

新型コロナウイルスで自粛生活が続きますが、福井には地元貢献に頑張っている企業がたくさんあります。

このような会社の商品を買う事で、コロナウイルスと闘う企業を応援しつつ、私たちの生活にも華を添えてみるのもよさそうです。

今回紹介した酒造会社はどこも伝統ある素晴らしい蔵元です。

まだ飲んだ事がない方は、この機会にぜひ楽しんでみてください(各社のHPで購入できます)

 

【随時更新】新型コロナウイルス-福井県まとめ福井県内の新型コロナウイルスのまとめのページです。 感染者数と感染者の状況 福井県の6/6現在の感染者は下記の通りです。(内)は前日...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA