昨日、国が39県に緊急事態宣言の解除を決定しました。
それに伴って福井県は今日、新型コロナウイルス感染症対策会議を行いましたので、その内容をまとめました。
Contents
現在の福井県内の感染状況
現在の福井県の感染状況は下記のとおりです。
- 感染者数…122人
- 死者…8人
- 5/15現在の入院者…15人(うち重症者2人)
- 1日当たりの感染者発生数…3週間以上0~1人
- 今日現在、17日連続で新規感染者0
- 入院患者はMAXで81人いたが、今日現在は15人(ピーク時の1/5以下/12.3%)
- 感染者の初期症状は、発熱(61.6%)、咳(34.8%)、全身倦怠感(35.7%)
一時期は1日に12人の新規感染者が出た日もありましたが、現在は落ち着いています。
ただし、気がかりな点はまだ残っています。
- 人口10万人当たりの感染者数は15.8人で、ワースト全国6位
- 福井県は落ち着いているが、近隣県(石川・富山・京都)では新規感染者や死者が継続的に出ている
- 京都府の特別警戒区域が解除されなかった
- 石川県は解除の条件に満たなかったが解除された
- GWから1週間しか経っていない為、今後感染者が出る可能性が残っている
緊急事態宣言解除を受けての県の動き
国の緊急事態宣言解除により、福井県の対応は下記のとおりです。
県民向けの対応
県民に向けての対応は下記のとおりです。
自粛要請について
- 令和2年5月18日(日)から
- 平日夜間・週末の外出自粛要請を解除
ただし、下記については引き続き自粛要請継続(5/31まで)
- これまでにクラスターが発生しているような施設の利用
※バー、スポーツジム、カラオケ、ライブハウス、キャバレー、ナイトクラブなどの接客を伴う飲食店 - 都道府県をまたいでの移動を控える(Stay Home Townキャンペーン)
- 多人数(5人以上)での会食(家族を除く)
感染拡大防止
感染拡大防止のため、県民に対して「県民行動指針Ver.4」の徹底を依頼
- 新しい生活様式の実践(マスク着用など)
- 発熱やせき、全身の倦怠感などの症状が出たら絶対に外出しない
- 三つの密を作らない・近づかない
- 職場における感染防止対策の徹底
- 医療機関を守るための努力(受診前に電話確認、医療関係者への協力など)
- 人権、個人情報保護の徹底 ほか
事業所向けの対応
今週末の緩みへの警戒と、事業者への準備期間も合わせて、解除は週明けの18日からになります。
- 休業要請は5月17日(日)に解除
下記の感染拡大防止対策を講じた施設から営業再開 - 感染拡大防止の依頼
・業界団体や県が示す対策案(ガイドライン)による感染防止対策の実施を依頼
・事業所ごとに感染拡大対策を掲示することを依頼
イベント開催に関して
イベント開催に関しては、下記の条件下で解除します。
- 令和2年5月18日(日)から
- 50人以下で、県内からの参加者が主である小規模イベントの自粛要請を解除(ただし、下記の感染拡大防止の条件を満たしているものに限る)
想定しているイベントは
・演奏会(歌唱を伴わないもの)などの室内イベント
・野外イベント(近距離での会話を伴わないもの)
などです。
感染拡大防止の条件
- 三つの密(密閉・密集・密接)の発生が想定されないこと
- 飲食、大声での歌唱や声援、または近接した距離での会話等が想定されない事
- 参加者の連絡先等の記録
- 入場者の制限や誘導
- 手指消毒設備の設置
- マスク着用
- 室内換気など
上記の感染防止策がされている事が開催の条件です。
※51人以上のイベント、県外からの参加者が予想されるイベント、感染対策の条件を満たさないイベントに関しては引き続き自粛対象です。
学校の再開に関して
休校中の学校に関しては下記の通りになります。
①県立学校の再開
大型連休中の外出自粛効果により、感染状況の落ち着いた状況が確認できれば、
6月1日(月)より授業再開
※落ち着いた状況とは、ここ2週間のような状態です。
- 「新学期によける新型コロナウイルス感染症対策について」(県教育庁通知)に基づき、学校内の感染症対策を徹底
マスク着用、机の感覚を開ける、共有の用具の消毒など - 公共交通機関利用の生徒が多い高校は、混雑を避けた時差通学や分散登校を実施
- 特別支援学校の登下校は、蜜を避けるためスクールバスの増便や保護者の自家送迎で対応
- 生徒等の感染が判明した場合は、症状の有無、学校内における活動の態様、接触者の多寡、地域における感染拡大の状況、感染経路の明否などを総合的に考慮し、学校の全部または一部を臨時休業
②5月18日以降、再開までの登校日
5/18~5月末までの期間の対応は下記のとおりです。
- 在宅授業のコマ数増加を踏まえ、登校日(分散・時差)を週2~3日にすることも可能
- 登校日に学習課題の回収・配布、在宅授業における質問や補充指導、個人面談等を実施
③小学校・中学校の再開等
小中学校においては、上記内容(①②)を各市町に要請しました。
詳細は各市町の通達に従ってください。
福井市は5/29に入学式・入園式を行い、6/1から授業を再開します。
第二派対策は?
福井県は、新規感染者0が2週間続いた点、濃厚接触者の健康観察(2週間)が終了したことを踏まえ、第一波は終息したとの見解を示しています。
今後は、第二派への警戒にシフトしていきます。
①医療体制の確保
今後、第二派を想定して、医療機関の協力を得て必要な病床を確保します。
※現在、感染症病床131床、宿泊療養施設115床、計246床を確保
感染拡大兆候の早期把握と拡大防止
第二派の早期把握と感染拡大のため、下記の対策を行います。
- PCR検査の早期実施
濃厚接触者や県外からの帰省者等が発熱した場合など、PCR検査を早期に実施 - 濃厚接触者からの感染拡大防止
感染回台を最大限おさえるため、濃厚接触者が待機する宿泊施設の準備 - 情報開示の重要性
感染者や感染場所となった事業者に対し、情報開示など疫学調査の協力を強く依頼
感染拡大の兆候があれば、速やかに県民に対する外出自粛要請等を実施
今後新規感染者が出た場合、人数等によって下記の対応をとります。
1週間の新規感染者の合計がおおむね5人以上
- 状況を踏まえ特に注意すべき行動や施設での対策を周知
- 県民行動指針・新しい生活様式の徹底
1週間の新規感染者数の合計がおおむね20人以上
- 感染経路不明者数、重症患者数などを踏まえ判断
- ⇒外出自粛等を要請
今後、新規感染者が増えた場合、再度外出自粛要請などの措置に繋がる可能性があります。
「心をひとつに ふくい応援」基金の創設
- 趣旨
県民の命と健康を守るため、医療従事者等は長期にわたり新型コロナウイルス感染症と戦っています。
感謝の気持ちを込めて医療現場を支援し、さらなる感染症対策の充実を図るため、基金を創設し、寄付を募ります。 - 設置日
令和2年5月15日(金)より受付開始 - 設置者
(公財)福井県健康管理協会 協力:福井県 - 使い道
①医療従事者等の勤務環境の改善
・心身のケア
・急速環境の確保
・家族への感染防止
・その他、勤務環境の改善に資すること
②医療機関等における感染症対策の充実 - 振込先
名義:「心をひとつにふくい応援」基金
金融機関名:福井銀行本店営業部
口座番号:普通 6151645
県は看護週間に合わせて、医療従事者への感謝・応援メッセージを募集しています。
⇒「現場で戦う医療従事者に感謝・応援のメッセージを送ろう!」(5/16まで)
緊急事態宣言が解除になっても、コロナウイルスが消えたわけではありません。
ここで羽目を外すとまた元の木阿弥になる可能性もあるので、今後も自重と予防に励みましょう。
⇒今日の福井県新型コロナウイルス感染症対策本部会議の資料はこちら
(※最後に県民行動指針Verが載っています).
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