13日、福井県で新型コロナウイルスの感染者が82人確認され、これで県内の感染者は3244人になりました。
対策本部会議が開かれ、その後杉本知事が会見を開きましたので、その内容をまとめました。

感染拡大警報を発令
県は13日、県内の感染者数の増加を受けて、県は対策本部会議を開きました。
会議で杉本知事が県内に感染拡大警報を発令しました。
期間は本日1月13日より1月31日までです。
- 今日、過去最多の82人の感染者を確認
- 直近1週間の新規感染者は緊急事態レベル
- 一方で病床使用率は9.9%で注意報の半分以下

- 青色は1週間の合計患者数、赤色は入院患者数
- 第五波までは、赤と青がほぼ同じ動きをしていた
- 今回は青と赤が大きく乖離している

- 年末年始と三連休に県外に行き、県外に戻って感染判明が93%

- 県外で感染の機会があった、または県内に戻って飲食店を利用したのが大きな部分を占めていたが、ここ数日は家族や会社内での感染に変わりつつある

- 感染経路は4系統を除いて判明している
- 96.6%がマスクなしの会話や食事

- 8割が軽症、2割が無症状
- 今のところ中等症や重症者はいない
- 発熱は2日程度、咳も5日程度で治まる

- 300例の中237例の解析が終わっている
- オミクロン株の市中感染が発生していると言える
- 昨日までに35都道府県で市中感染が起きている

- 会話時のマスク着用が徹底されていない事例が殆ど
- 家庭内でも1人でも体調不良者がいればマスク着用を
- 県のHPで他県の状況を公表→こちら(新着情報の一番上)
- 認証店の確認作業を再開
- 宿泊療養施設の拡充を計画316床→375床(+59)

- 感染者が出た場合は一旦臨時休校


- 軽症・無症状の自宅経過観察を開始
- 症状が出ても5日程度で症状が治まってしまう
・入院→宿泊療養施設や宿泊療養施設→自宅経過観察に移行
・TV電話で1日2回の経過観察などを実施 - いずれは入院無しで自宅経過観察もあり得る
- パルスオキシメーターは保有は769個、更に千個追加で手配して間もなく入荷予定
- 最初に医療機関に診察し、入院コーディネートセンターでも問診し症状に応じて対処


専門家の意見
- 医師会長、岩崎福井大学先生、南保先生(県大教授?)は警報発令はすべきとの意見
- 自宅経過観察は医師会も全面的に協力
- 岩崎教授からは、今までの評価指標からは注意報にも見えるが、臨機応変に株の変化に対応
知事が感染拡大特別警報を発令
- 期間は1月31日まで
- 欧米では軽症者が多いが、感染者が増えれば重症者も出てくる
- 殆どがマスクなしの会話で感染している
- オミクロンでもマスクの効果が大きい
- 96%は県外由来
- 市中感染が見られ、県内でも増えるとみられる
- 受験シーズン真っただ中
・受験生や保護者などに感染対策を徹底 - 誹謗中傷や差別的行為がないよう県民の皆様にお願い
質疑応答
- 注意報から3日で警報に切り替わったが、知事の受け止めは?
・本当に急拡大
・48人、44人、44人、82人といかに感染力が強いか
・基本的な感染対策は特に重要と認識 - 過去最多の感染者数の受け止めは?
・全国的にこれだけ広がりペースが速い
・40人が続いていたので過去最多の56人を超えるのはあり得ると準備していた
・(現実になり)気を引き締めなければならない - 軽症・無症状患者への自宅経過観察について、不安を感じる方もいるのでは?
・自宅経過観察が必要になる状況になってきて、警戒心を持っていただければと思う
・今やろうとしている事は、これから来るかもしれないもっと大きな波が来る可能性を念頭に、自宅でも安心安全な体勢を組む事に重点を置き、準備をしてきた
・陽性判明時には受診して薬の処方なども行う
・入院コーディネートセンターでしっかり問診をして貰い、入院・宿泊療養施設・自宅療養を判断
・自宅でも定時にTV電話で問診をし、具合が悪くなれば入院できる体制は出来ている
・パルスオキシメーターもしっかり配備する - 濃厚接触者の待機時間の短縮について
・国がどういうエビデンスに基づいて判断する事になる
・県が独自に判断する話ではない
・全国知事会でも長いんじゃないかとの話
・福井でも4~5日で発症が3日程度に短縮
・濃厚接触者の待期期間だけが長い - 飲食店への時短要請は?
・マスクをしっかりしていれば感染が広がっている状況ではない
・今第三者認証店がしっかり感染対策をしている
・飲食由来での感染が感染が殆ど
・「おはなしはマスク」の徹底を
・マスク着用が徹底出来なければ飲食店の時短などに動く可能性はある
・会話時のマスク着用が徹底出来なければ会食そのものを控えて欲しい - ワクチンの3回目接種について
・県の大規模接種は2/19からエルパプラスを念頭に準備を始めている
・8月経つ時期が3月中旬にはくるので1ヶ月前倒し
・国の指導通り高齢者は2ヵ月前倒し
・今後64歳以下も1ヵ月前倒しの話が出ている
・これらに対応できるように、市町や医師会、子供向けは小児科医会と相談
・ただ、まだ国が前倒し分のワクチンの数を保証してくれていない
・ワクチンが届けば必ず出来る体制を敷いていく - これまで県は積極的疫学調査をしっかりしていたが、初めてオミクロン株の市中感染が確認された事への受け止めは?
・来るべき時が来たということ
・これだけ次から次へと新しい株が入ってくればいずれ県外で感染が広がっていくとの認識はしていた
・基本的な感染対策が重要になる
・これまでは相手方にそういう事がなければ安心出来る部分があった
・これからはどこかで感染して家に持ち込む可能性がある
・これからは会話時のマスク着用、手指消毒、換気、三密回避など感染予防対策が大切 - まん延防止等重点措置について
・全てが軽症か無症状
・今のところ入院率も9.9%で注意報(20%)の半分以下
・適応をお願いする状況にない
・そうならないために警報を出した - 自宅経過観察を担うサポートセンターの体制は大丈夫なのか?
・十分出来るようにしていこうと思っている
・医療資源の配分の仕方としては相当効率的
・多くの感染者の安全を維持するには往診よりも圧倒的に早く多くに目配りが出来る
・全国知事会議でその考えを申し上げたが、平井知事会長からもオンラインを使った先進的な取り組みだとの話もあった
・第五波の時も実証をやって来たから十分やっていける
・保健所の業務を戻すのは逆に非効率になる
・サポートセンターや入院コーディネートセンターに人を集めて出来るだけ効率的にやっていく方が医療資源を上手く仕える
・今のところ相当維持できると自信を持ってやっていける - 福井モデルの積極的疫学調査だが、これだけ陽性者が増えると発揮されにくくなるのでは?
・福井モデルは陽性者接触者サポートセンターも福井モデル
・状況に応じて先手先手でやっていくのが大切
・さらに陽性者が拡大すると極的疫学調査に人を配置するよりも、経過観察に人を配置することが重要になってくる
・出来るだけ積極的疫学調査を維持する事は上がり局面で諦めるかもしれないが、下り局面でも重要になってくるので可能な限り今の方法は続けたい
・今後どうなるかはわからない
・そうならないために県民の皆様に行動変移をお願いしたい - 宿泊療養施設を含めた今後の見通しは?
・症状に応じた体勢を組むのが大事
・重症しそうな方には入院を、その前段階は宿泊療養施設を
・宿泊療養施設の増床は可及的速やかにやろうと思っている
・自宅療養も一人一人の症状を見ながら安心して問診なども受けて頂ける - 検査体制について、感染者急増で行政検査の拡充は?
・現状ではPCR検査は2200件/日、それ以外でも7千件出来る体制
・民間で無料の抗原検査やPCR検査も行っている
・今はその検査の資源で問題になることはないと思っている - 無料検査について、県民への呼びかけは?
・無料で色んなところで検査を受けられる状態
・不安がある方は検査を受けられる
・不安がある方は過ぎに検査を受けられるのはいい事
・マスクをしっかりしていれば感染のリスクは極めて低い
・会話時にはマスクをする事に慣れる事が大切
・慣れにくい、マスクが出来ない場合はその場にいかない事が大切 - 県内経済の見通しは?
・昨年に色々経験したが、年末には全体としては経済は戻っていた
・物凄く広がれば経済的な損失は増えるが、そういったことは避けなければいけない
・楽観視は全く出来ない
・これから飲食や宿泊は厳しくなってくる
・傷んでいるところに目配せし、経済活動を止めないように、経済活動と感染抑止の両立を力を入れる
・これ(第六波)が終わったらすぐに元に戻れる体制で行きたい - 自宅経過観察の場合、家庭内感染の兼ね合いは?
・入院コーディネートセンターで考慮して頂けると考えている
・一人暮らしでは経過観察をしっかり出来るのでどこでもいいし、慣れた場所の方がいい場合もある
・受験生がいる等では家から出て貰うこともある
・自由度を上げるという意味でも宿泊療養施設を増やしたい
県の会見動画はこちら↓
会見動画の中には不明瞭な部分があり、内容に間違いがある可能性があります。予めご了承ください。
これまでの福井県内の感染状況
今日正午現在時点の状況です(内は前日比)
感染者数 | 3,422人(+82) |
死者数 | 38人 |
入院者数 | 292人(+76) |
うち重症者数 | 0人 |
うち中等症Ⅱ | 0人 |
使用感染症指定医療機関 | 42床(+10) |
宿泊療養施設 | 250床(+66) |
退院者数 | 3,092人(+6) |
感染症指定病院等 | 425床 |
宿泊療養施設 | 316床 |
濃厚接触者数 | 7,907人(+137) |
うち健康観察者数 | 411人(+101) |
発生届取り下げ | 1人 |
重症の定義:ICUに入室または人工呼吸器を装着した方
感染経路について、厚生労働省が県別のデータを出していました。

新型コロナウイルス-福井県内まとめ福井県内の新型コロナウイルスのまとめページです。
5月8日が最終更新です。
感染者数と感染者の状況
8日、新たに66人の感染を確認...

コロナに関する情報ー旧まとめ新聞や会見、ネット上で得たコロナに関する情報をかいつまんで載せています。
上から福井県、国内、国外の順です。
世界の感染者数と県別の...
最近の傾向
- マスクなしの会話・飲食での感染が約96%
- 殆どが県外での感染を発端としている
- オミクロン株は発症までの日が短い(3日程度)
- 風邪のような症状が多い(発熱、咳、咽頭痛など)
感染者や濃厚接触者、医療関係者に関してのお願い
- 感染者やその関係者のプライバシーには十分な配慮をお願いします
- に誹謗中傷や差別が降りかからないようにみんなで支えましょう
- 医療関係者や関係職員への誹謗中傷や偏見などはおやめ下さい
感染者への誹謗中傷や嫌がらせ、偏見はおやめ下さい。
根拠のない情報を流す事は名誉棄損に当たります。
最近判明した感染者の詳細
その他県内のコロナに関する情報
<参考資料>福井県庁ホームページより
- 福井県内第4,5期の振り返りと今後の方向性
- 福井県4~5月の振り返り(3~6P)
- 福井県内第3期の振り返りについて
- 福井県内第2期の振り返りについて
- 新型コロナウイルス感染症患者の退院後のフォローアップ調査結果(第2波)
- 福井県内第1波の振り返りについて
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