20日、県は新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、県独自の緊急事態宣言を延長しました。
対策本部会議と知事の会見の内容をまとめました。

緊急事態宣言の延長を発表
県は20日、県内の感染から、緊急事態宣言を9月12日(日)まで延長しました。
期間は国の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の期限に合わせてあります。
県内の感染状況
- 現時点で直近1週間の新規感染者数はステージ4、病床はステージ3,重症はステージ1より下

- 緊急事態宣言を出した後、6日目には全ての数値がレベル3に下がっている
- 11日目(8/16)には、病床が158床、患者が150人とステージを窺えるところまで下がった
- 盆明け(8/16)に患者が急増して、今は新規感染者がステージ4に

- 新規系統数、県外系統数が大きく上がった
・新規系統が今日は17系統と過去最多
・1つの新規系統が入ると濃厚接触者等の検査でさらに陽性者が出る

- 変異株は8月中旬は86%がデルタ株で、ほぼデルタ株への置き換わりが終了段階

- 福井県は今日レベル4に上がり、他県も全てがステージ4
- 福井県は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象県に囲まれている
- 今日、秋田県を除いた46都道府県がレベル4

- 人出が増えると新規系統数の入り込みが増える
・それを超えると感染者数が増える - お盆前に1回あり、緊急事態宣言を出したが、同じ事が盆明けに起きている
- 今後感染者数が増える可能性が高くなると想像できる

- 現在、92%が県外由来(宣言前とあまり変わらず)
- 飲食店関係は11%(宣言前は18%)
・時短要請の影響で飲食店関連の感染は少し収まりつつある - 宣言前は76.3%が飲食店関連での関連
・今日は42.1%で、時短要請の効果が確実に表れている

- 飲食店関係のクラスターは8/6を境に少しずつ減っている

- 第三波は県内の人口比とほぼ同じ割合
- 第二波はカラオケ関連の影響で54%は65歳以上と突出
- 第五波では65歳以上は4%まで激減⇒ワクチン接種により減少
・ワクチンの効果がはっきり出ている

ワクチンの接種状況
- 65歳以上は既に96%
- 64歳以下も54%が1回目を終了
- ワクチンの量は既に確保した

緊急事態宣言のポイント
- 県境を越える移動を減らす事が感染者を減らすポイント
- 往来があった場合は家庭内での感染対策の徹底を
- 飲食店への時短要請は継続
- 認証店への登録を受付をはじめ、拡大したい
- 学校や職場での感染が増える傾向にある
・体調不良時は行かない、早めの受診をお願い

- 新たに事業者への支援を広げる
- 宿泊療養施設の拡充…軽症・無症状者が多いため
・新たに70床を加える
・これで620床に拡充 - 若年層へのワクチン接種の推進

今後も感染拡大が続いた場合の対策例など
- 県外に行った方は家庭内でもマスク着用、外出を控えて

- 感染拡大は止まらない場合はまん延防止等重点措置なども視野に

福井県としての対策
飲食店に対する時短要請について
- 今まで時短要請をしていなかった店に対しても、第二期から協力金を支給
- 第二期は第一期とは別に支給
- 第一期の分は今日から受け付け開始
- 認証店が時短営業を自主的にした場合の協力金を支給
- 改めて時短営業か通常かを選択いただく

- 新たに事業継続の支援策を創設
- 6月補正予算で計上している中小企業等事業継続支援金の制度を、8月専決予算で開始したい
- 今回、対象となる期間を7~9月に延長
- 現象の対象期間や拡大
- 緊急事態宣言が今年3回出ていて、計6カ月に及んでいるため、最大6ヵ月を給付

若年層へのワクチン接種推進
- エルパプラスで12歳以上の枠を優先確保
- 準備が整い次第受付を開始
- 県外の学生を対象に接種相談窓口を開設
- エルパプラスで夜間接種を開始
- 職域接種では家族を含めた接種に切り替え

県立学校の対応
- 部活動は制限を設けて実施
- オンライン授業の準備は各学校に準備するよう伝えてある
- 登下校時のおはなしはマスクの再徹底
- 来週県立学校長会があるため、具体的な話をして感染対策を徹底したい

専門家の意見
- 医師会長と福井大学医学部の岩崎先生に話を伺う
・緊急事態宣言の延長は妥当とのご意見を頂いている
・むしろ延長すべき
・基本的な感染対策の徹底をもう一度広報すべき - 経済関係
・まずは今は経済活動の拡大よりも感染の収束が一番大事
・緊急事態宣言の延長を行うべき
知事からの質問
- ワクチン接種について
・町ではワクチン接種が進んでいる
・若年層の接種がネット上の批評などで不安に思っている
・周知が進むように検討をお願い - 飲食店への協力金の支払いについて
・第一期の協力金の支給は9月上旬を予定している
・同時に申請はできるが、休業の実態確認があるので支給は別々
・二期はもう少し後
・一期だけ、二期だけの参加も可能 - 保育所の感染対策について
・保育所では3つのクラスターやそれに準じる感染が起きている
・収束に向かってはいるが、発生させない事が大事
・最初の陽性者が見つかるまでの期間が長すぎる
・発生した時点でたくさん陽性者が見つかる事案が散見
・まずは園に対して日々目を配って頂き、躊躇なく相談を頂く体制を作る
・全国的に保育所系の感染が急激に増えている
・福井は3件だが、全国的には十数件起きているところもある
・国が新たな感染対策の通知を出す準備を進めている
・福井県のエビデンスも加えて、各園に対し情報共有をしていきたい
知事が緊急事態宣言の延長を宣言
- 9/12まで県独自の緊急事態宣言を延長
- 全国では46都道府県がステージ4
- 県内では県外由来の新規系統が非常に多い
- 家庭、職場も含めて感染対策の徹底をお願いしたい
- ここ3日間、新規系統がふえている
・この数日後には濃厚接触者などの感染が出てくる
・今後感染者が増えるのは目に見えている
・関係する団体に対し、県外の往来の再検討をお願い
・企業は出張などを控えて頂きたい - とにかく個別の接触で感染が広がっている
・親しい関係ほど「おはなしはマスク」の再度確認を
・県外に行った方がいる場合は「おはなしはマスク」の徹底を - 飲食店には時短要請をお願い
- ・継続して営業したい店には第三者認証の周知を
- 学校現場について
・8/6では部活動止めた
・感染者が出た場合は県教員が迅速・的確に対応を - 職場について
・ワクチン接種も含めて体調が悪い時に休みやすい環境を - 誹謗中傷やいじめが起きないよう、県民に強く訴え
・広報にも力を入れて頂きたい
知事の会見・質疑応答
- 1週間に72系統入ってきている
・今後さらに増えてくるのが明確になっている - 全国的な感染爆発が起きている
・隣県も緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象
・福井県で飲食店が開いていると県外から客が来てしまう
・他県の緊急事態宣言などに合わせて延長を決めた - 医師会は全国に緊急事態宣言を出すように依頼しているが?
・知事会でも発言しているし、考え方の基本は変わっていない
・福井県で重要なポイントは、県境を越えた移動をどうやって止めるのか
・一方で緊急事態宣言は全国一律に経済的な自粛が適応されるのは好ましくないと思っている
・まずは県境の移動を止めるのを第一に進める
・感染に伴う対策は、各都道府県の考えを聞いて決めて頂きたい - 国の専門家からは法改正をしてロックダウンするとの話も出ているが?
・そういう考えがあるのだなと認識している
・一方で国は一時的な効果はあってもリバウンドが大きいとの認識もしている
・ロックダウンの方法を検討して頂ければと思う
・私共は県内の皆様とコミュニケーションをしながら県外からの新しい系統を抑え、親しい間での感染が広がらないよう、クラスターが発生しないよう地道に進めたい - 延長で県民に負担を強いるが知事の思いと県民へのメッセージは?
・県民の皆様には不便をかける事になり、遺憾に思っている
・事実関係を申し上げると、昨年に比べ5割ほど他県との往来が増えている
・その間の経路も「旅行して観光」よりも親しい関係との付き合いから広がっている
・「おはなしはマスク」が緩かったのが見受けられる
・ご自身の活動を見直し、県外の往来を中止・延期を考えて欲しい
・やむを得ず出る場合は「おはなしはマスク」の徹底と、帰福後は家族の間でも「おはなしはマスク」の徹底を
・そうしていれば感染者は確実に減っていく - 時短要請に応じていない店と応じていない店では、要請に応じていない深夜までやっている店に客が集中しているが?
・家族ではふくい安心安全認証店へ行っていただきたい
・店にもマスク会食の徹底をお願いしたい
・家族と言えど周囲には別の客もいる
・密になって乱れている場合は、第三者認証が大丈夫あのか?という場合は確認し指導させていただく - 子供達の間でワクチンのデマが広がっているが?
・きのうも町長からも指摘があり、その手の話はよく聞く
・専門家が皆さんの疑問に真っすぐ答える機会、それをよく聞く機会を作っていくのが大事
・広報含めてそのような場面を作っていくよう、県としてしっかりやっていきたい - 宣言を解除する目安は?
・今のところ9/12で発表している
・理想としてはこのまま感染が落ち着いていく事
・一つの目途としては病床のひっ迫が今一番厳しい
・全国的にも影響を与える
・病床の水準や一週間の新規感染者がステージ3を下回るか目指している、明らかに下がり局面を目指してやっていく
・その状況が早く訪れれば解除を検討
・全体として医療も含めて全国的な情勢などを勘案しながら検討したい
・ステージ2が見えそうな状況であれば
・福井県だけが落ち着いている状況では危ないなど、色んな事がある - 時短営業は緊急事態宣言のきかんとおなじかん?感染状況が落ち着けば早く解除もあり植えるか?
・状況に応じる
・緊急事態宣言と時短要請がセットという訳ではない
・今回時短営業をお願いして今は大分落ち着いている
・以前は常にクラスターが起きたりしていた
・6月後半に飲食店⑧で非常に多くの感染者が出ていた
・相当程度感染が収まらないと解除は難しいと思っている - 文科大臣は一斉休校はしないと発言があったが?知事の決断の理由は?
・感染のリスクはどこにでもある
・現実的な状況を物事をみざるを得ない
・全県で生徒が感染する状況になるか、社会全体でまん延している場合は考えざるを得ない
・関係者の中に感染者が出た場合、一つ一つ見ながら、地域で広がっているのか、学校で広がっているのか、点で起きているのかを考えながら色んな事を決めている
・一般的な考え方に沿って、子供達や家族に対してきちんとした対応を事前からして頂く前提で、何か起きたところをできるだけ早く捕まえて、個別の対応を指定句を基本にしていきたい - 指標について、国が指標を見直す検討に入ったが、県独自の指標を見直す考えは?
・以前から全国知事会でもこの事は申し上げている
・ワクチン接種をした人としない人について、エビデンスをしっかり持ちながら行動制限をどうしていくのか、早く明らかにして欲しいと申し上げてきた
・接種すれば発症する、感染させる、重症化するリスクは低くなり、病床に与える影響は小さいだろうと見直しを言及している
・県としても国としての基準の見直しの方向性を見ながら、県内の病床の状況や感染の広がりを勘案した上で県の独自基準の見直しを検討していく
・現状は国から方向性が示されていない - デルタ株の感染が強くなっているが、「おはなしはマスク」以外の対策も必要ではないか?
・専門家も言っていたが、デルタ株はウイルスの量が千倍と言われている
・一方でやる事は同じと言われている
・同じでいいという訳ではなく、千倍のウイルスの活用、「おはなしはマスク」の徹底が大事
・「今までと同じような感染対策をして下さい」は、全く同じでいい訳ではないと県民の皆様お一人お一人にも考えて頂きたい
・感染が広がっている地域の方と接触をし、とても親しい関係で結果的に時間が長くなって、「おはなしはマスク」を忘れている
・県民の皆様も我が事として考えて欲しい
・あれもこれもではなくポイントを絞って対策して頂きたい
・ウイルス量が千倍となると接触感染が増えるかもしれない
・手洗いなども気を付ける度合いを高めて欲しい - 時短要請で飲食店の感染は減る一方、県外由来の感染が広がっているが?
・飲食店の皆様にはご協力を頂いている
・安心安全認証店には選択制にしている
・一方で自粛期間が長くなり我慢出来なくなって県境を越えた移動が増えてきている
・ここはワクチン接種が進んで、県内も全体の6割を超えてきている
・もう少し県境を越える移動を我慢して頂き、下がった時に交流をお願いしたい
・期待した効果の全てが発揮されているわけではない
・お願いした事は相当程度県民の皆様には理解いただけていると思っている
※聞いたままを記載しているので、文章が分かりにくい部分があります。
また、聞き間違いなどもある可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
気になる点は下記の動画をご確認ください。
県の会見はこちら↓
福井県内の感染状況
今日正午現在時点の状況です(内は前日比)
感染者数 | 2,162人(+37) |
死者数 | 36人 |
入院者数 | 246人(+22) |
うち重症者数 | 1人(-1) |
使用感染症指定医療機関 | 173床(+9) |
使用一時生活施設 | 73床(+13) |
自宅待機者 | 0人 |
退院者数 | 1,880人(+15) |
感染症指定病院等 | 404床 |
宿泊療養施設 | 146床 |
濃厚接触者数 | 5,3604人(+96) |
うち健康観察者数 | 718人(+48) |
発生届取り下げ | 1人 |
重症の定義:ICUに入室または人工呼吸器を装着した方
感染経路(R3年7月19日以降)
区分 | |
経路が判明している事例 | 543例(+21) |
不明な事例 | 9例(+2) |
県外での感染と推定される事例 | 175例(+9) |
調査中の事例 | 14例(-5) |
合計 | 741例(+37) |
感染経路について、厚生労働省が県別のデータを出していました。

新型コロナウイルス-福井県内まとめ福井県内の新型コロナウイルスのまとめページです。
5月8日が最終更新です。
感染者数と感染者の状況
8日、新たに66人の感染を確認...
最近の傾向
- マスクなしの会話・飲食での感染が約85%
- 県外での感染を発端とした方が約90%
- マスクなしでの会食や会話が殆ど
- 県外由来の感染が増加中
- 全国の感染者は福井の4倍超
- 県外訪問者から、家族や友人同僚など少人数の集まりを介して広がる
感染者や濃厚接触者、医療関係者に関してのお願い
- 感染者やその関係者のプライバシーには十分な配慮をお願いします
- に誹謗中傷や差別が降りかからないようにみんなで支えましょう
- 医療関係者や関係職員への誹謗中傷や偏見などはおやめ下さい
感染者への誹謗中傷や嫌がらせ、偏見はおやめ下さい。
根拠のない情報を流す事は名誉棄損に当たります。
最近判明した感染者の詳細
その他県内のコロナに関する情報
<参考資料>福井県庁ホームページより
- 福井県4~5月の振り返り(3~6P)
- 福井県内第3期の振り返りについて
- 福井県内第2期の振り返りについて
- 新型コロナウイルス感染症患者の退院後のフォローアップ調査結果(第2波)
- 福井県内第1波の振り返りについて
新型コロナウイルスに関する相談窓口
- 「帰国者・接触者相談総合センター」
- 電話番号:0776-20-0795
- 対応時間:24時間対応(夜は携帯電話に転送)
- 業務内容
・病状・症状に関する相談
・新型コロナウイルスに関する一般的な相談
・検査予約調整
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