6日、感染者の増加を受け、県は感染症対策本部会議を開き、福井県独自の「緊急事態宣言」を発令しました。
会見の内容をまとめました。

会見の概要
6日、県は「緊急事態宣言」を初出しました。
期間は本日8月6日から8月24日までです。
⇒県の資料はこちら(見辛い場合はPDFファイルでご覧ください)
現在の感染状況
- 今日の新規感染者が35人
- 直近1週間の新規感染者数が216人と過去最高レベル
- 人口10万人当たりの新規感染者数が28.1人
・ステージ4の25人以上が3日から続いている - 使用使用率が53.2%と初めて50%を超えた
- ステージ4の指標を2つも超えたのは初めて

- 使用病床数がこれまでの大きな二つの山よりも大きな山になっている

- 新規系統が急激に増加
・うち、県外由来が多発している
・7月下旬にデルタ株を一気に18系統確認
・デルタ株への置き換えが進んでいる
・他県の状況を見ると、デルタ株が占める割合が上がっていくとみられる

- 近隣県の感染状況が悪化
・人口10万当たりの感染者数が全国平均65.82人※
・福井県は25人を超えて緊急事態宣言にする
・全国は福井の3倍以上の感染者が出ている
・ステージ4の県が25都道府県(過去最高)
・ステージ3の県は35件(過去最高)
・全国の2/3はまん延状態
※ステージ3は人口10万当たりの新規感染者数は15人以上、ステージ4は25人以上

- 県外由来の感染者数について
・今日も5系統あった
・1日に5系統前後の県外由来の新たな感染者を確認(大抵1人)
・ただし、その1人が平均5人くらいに感染させている
・毎日5×5で25人程度の感染者が出ている
・家族、会社の同僚、友人など - これらが会食を通じて感染している
・約6%が飲食店関連の感染

- 主な感染場面
・県外に旅行や出張⇒帰ってきて家族や会社で感染
・マスクなしでの会食(酒類)
・バーベキューやドライブ
・今日のコロナ会見では、車では30分同乗、喫煙室で5~10分一緒にいた、昼休み時間に20分程度食事をしながら会話…等の話もあった

- 年代別の感染者
・65歳以上はこれまでは目立っていた
・第五波では65歳以上は3%
・それ以外の年代はほぼ均等でどの世代でも感染している
・ワクチンを接種した年代が急速に少なくなっている
・ワクチン接種で早期に感染を抑えられるとみられる
・早期のワクチン接種をお願いしたい
・特に若い年代の方は早めの接種を

- ワクチン接種の接種状況
・1回目済は県民の約6割
・2回目済は県民の約4割
・8月はワクチン接種集中期間として学生向けて早期の接種を呼びかけ
・12歳以上は71万人で、1回目の接種済みは41万人、2回目済は30万人 - ワクチンの供給量について
・8月末の目途として、1回目7割、2日目6割弱程度終えられる見通し
・昨日夜、12歳以上の人口の8割が2回接種を受けられる量が10月の最初の週までに供給さられると連絡
・今はハイペースで接種が進んでいる
・2.7万回のペースで接種出来れば10月末には終わる
・もう少し早く終われる可能性がある
・今は5~6万回の接種が可能

福井県緊急事態宣言のポイント
- 飲食y店に時短要請(20時まで)
- 県境をまたぐ旅行や規制は原則中止
・出張や赴任先からの帰省を延期できないか再検討 - 同居家族との不要不急の外出を自粛
・同居家族同士で買い物や映画などに行く時は感染対策の徹底を
・この夏は同居家族と過ごして欲しい



飲食店への時短要請について
- 時短要請は「ふくい安心・安全認証店(申請中含む)は対象外
・8/11まで周知期間を設ける
・認証店でも自主的に時短要請に応じた場合も協力金を支給
・認証店の申請は10日まで受け付け
・10日まで受け付けた店も協力金の対象 - 明日コールセンターを開設(土日祝も対応)
- 「安心・安全認証店」とは
・感染対策を一生懸命努力された店
・利用者に感染が広がる可能性が極めて少ない店
・自治体が回って認証している
・認証を受けた店での感染は今のところない

インターハイについて
- 8/13から開催の開会式や競技は開催
・陸上とソフトボールは終了(残り11競技)

有識者のご意見
- 医師会の池端会長
・強い対策を今こそ打つべきだ
・夏休み中のワクチン接種をぜひスピードアップして欲しい - 福井大学医学部附属病院の岩崎先生
・今こそ人と人の接触の機会を減らすことが必要
・飲食店の時短要請を含めて、同居家族と過ごして欲しい
・ワクチン接種もぜひお願いしたい
・今一度感染予防対策の原点に戻って、マスク着用、手指消毒、密を避ける、をお願いしたい - 県立大学の南保先生(経済研究社)
・感染者を抑制する事が経済を維持していくために大事
・時短要請は当然の対応
・速やかに対応されることが望ましい
・今後の影響については目配りをして対策を講じる必要がある
知事が緊急事態宣言を発出
- 本日から8/24まで緊急事態宣言を発出
- 発端は県外由来の系統
- 県内で広がるのが近しい友人などの集まり
- 県民にマスクなしの会話などをしない様に周知
- 飲食店に時短要請を周知と協力の要請
- 8/3にも申し上げたが、県をまたぐ移動の中止を
- 事業者には出張の中止・延期や単身赴任者の帰省の中止延期をお願い
- SNSを含めて情報発信をお願いしたい
- 同居家族以外との会食は慎重に
- 普通の生活で感染が広がっているわけではない
- 活動の中身を十分判断して欲しい
- 学校などの感染もあり、誹謗中傷が起きりやすい状況なので、そのような事がないようにお願いしたい
質疑応答
- このタイミングで緊急事態宣言を発出した理由は?
・1週間の新規感染者数、入院患者数が国の定めているレベル4に達した
・重症者が出た
・さらに感染者の数が増えると入院、重症者が増える可能性が増える - 3日に緊急事態宣言を見送ったが?
・3日には病床を100床増やし何とかしのげないかと思った
・それでも病床使用率が50%を超えた
・国に対して、緊急事態宣言による時短要請の協力金の財源について調整していたが、国の理解が得られる状況になった - 今後、国に対してまん延防止措置を要請するのか?
・飲食店に対して時短要請を行っていく
・県民に対しても移動の自粛や延期などを要請
・この段階で何とかとどめたい
・当面は推移を見守りたい
・全国的には10万人あたりの感染者数は福井は全国中位(20番目くらい)
・19の都道府県で緊急事態宣言やまん延防止が出ている
・国とも相談しつつ、そうならないように今回の措置でとどめたい - 時短要請が3連休明けになるが
・感染拡大は3連休や五輪終了、お盆の期間でリスクは大きい
・県境を越える移動や帰省や中止して頂きたい
・友人など普段一緒にいない人との飲食の場面を避けて欲しい
・週末は同居家族と活動して頂きたい
・買い物や黙って映画を見るなどでの感染は聞かない
・店も仕入れなどの準備があるので、準備期間を設けた
・全国ても4日程度準備期間は設けている - 県としては緊急事態宣言は4回目
・全国的な大きな波が来ると福井県も飲み込まれる
・第一波では全国同一で制約が多かった
・それ以降はポイントを絞って対策を講じてきた
・今回は全国的な拡大が急ピッチでデルタ株も広がっている
・県外から持ち込まれ、県内でクラスターとして広がっている
・第4波よりも第一波と同じくらい中身は重くなっている
・これで感染を止めたいので協力をお願いしたい - 感染を広げないために気を付ける点は?
・県外から新しいものが入ってきている
・第一は県外との往来をいかに抑えるか
・食事や集まりは是非避けて欲しい
・持ち込まれた株は県内のマスクなしの活動で広がっている
・会社や飲食店だけでなく、親しい仲でのマスクなしの会食・会話
・県境をまたいだ移動の延期中止、同居家族以外とのマスクなしの会話を避けるなどを徹底して欲しい - 飲食店への時短要請について、要請に応じなかった店への措置は?
・きっちりした措置を講じ、第三者認証を受けて頂く
・少しずつ要請に協力して頂けるよう努める - 「安心・安全認証店」は行ってもいいと言う趣旨なのか?
・同居の家族と感染予防対策をしているのなら大丈夫ではないか?
・さらに感染が拡大したり、認証店で感染者が出るようになれば、まん延防止だと全店舗になり、次の対応になる
・認証店は60項目ほどきちっと第三者が認証している
・一方で利用者がしっかり感染対策をする事で完結する
・家族で利用する際はマスク会食で楽しんで頂ければと思う - 営業したいなら認証店をとって欲しいと言うメッセージか?
・感染する事もあるが、きちっとやっているところはそうでないところと比べれば感染は非常に少ない傾向
・認証をとる努力をした頂くのは大事だと思う - 出張や赴任先からの帰省の自粛に対して、企業への働きかけは?
・お願いをこれからやっていく
・新聞やテレビを使っての広報や、商工会議所や敬愛団体に対してお願いをしていく - ホテルや旅館などの可能性もあるが、飲食店に絞った理由は?
・キーワードは親しい方との関係
・観光旅行での感染はあまり見られない(少ない)
・一般的な旅行を止めるなら国がどうするかとの考えもある
・福井県ではあまりそのリスクは大きくない - 時短要請は強い措置の割に効果が限定的になるのでは?
・感染経路が飲食店の割合は18%
・一方でそこから家族や同僚に広がったのが26%
・県内で広がるのを止めると言う意味では大きな効果があると考える - 時短要請は県民に対しての意識の共有があるのか?
・友人など同居家族以外との飲食などは判断いただきたいとのメッセージを出している
・飲食店へ行く機会も減ってくると思う
・感染の機会を減らす事になると思う
・自制を促す事が県民へのメッセージになると思う - 経済へのダメージと県の手当ては?
・まずは短期間で収めたい
・協力金も出来るだけ早くに支給したい
・感染が収まってきたところで経済対策に軸足を移す
・予算を含めて早急に検討しながら実効性のある対策を行いたい - 県外との往来を止める事を国に対して要請しているが、国に対して求めたい事は?
・全国知事会でも結束し、国に要請している
・国もぜひ、人の移動の多いお盆の時期に往来自粛のメッセージを出して頂きたい
・全国知事会でも各県で要請していく
※聞き取りにくい部分もあるため、聞き間違いなどがある可能性があります。予めご了承ください。会見は下記の動画で見る事が出来ます。
⇒県の会見はこちら↓
福井県内の感染状況
今日正午現在時点の状況です(内は前日比)
感染者数 | 1,793人(+35) |
死者数 | 36人 |
入院者数 | 282人(+17) |
うち重症者数 | 1人 |
使用感染症指定医療機関 | 215床(+24) |
使用一時生活施設 | 67床(-67) |
自宅待機者 | 0人 |
退院者数 | 1,475人(+18) |
感染症指定病院等 | 404床 |
宿泊療養施設 | 146床 |
濃厚接触者数 | 4,552人(+41) |
うち健康観察者数 | 648人(+9) |
発生届取り下げ | 1人 |
重症の定義:ICUに入室または人工呼吸器を装着した方
※1人は県外で療養中
感染経路(R3年7月19日以降)
区分 | |
経路が判明している事例 | 271例(+29) |
不明な事例 | 3例 |
県外での感染と推定される事例 | 83例(+4) |
調査中の事例 | 15例(+2) |
合計 | 372例(+35) |

新型コロナウイルス-福井県内まとめ福井県内の新型コロナウイルスのまとめページです。
5月8日が最終更新です。
感染者数と感染者の状況
8日、新たに66人の感染を確認...
最近判明した感染者の詳細
その他県内のコロナに関する情報
<参考資料>福井県庁ホームページより
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発熱やけん怠感、喉の痛みなど、新型コロナウイルスが疑われる方が受診する際の受診体制が11月1日から変更になります。
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11月から変わる発熱時の受診体制。どうすればいいのかを簡単に解説11月1日から、コロナとインフルエンザの同時流行期に備えた体制が始まります。
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