24日、県内で感染者が急増している事を受けて、感染症対策本部会議が行われました。
会議の内容をまとめました。
※会見の音声が不鮮明な部分も多く(特に記者の方の質問が聞き取りずらい)、内容に間違いがある可能性もあります。予めご了承ください。

感染症対策本部会議の概要
24日、感染者の急増を受けて県は、県独自の緊急事態宣言を発令しました。
期間は7月8日までの2週間です。
県独自の緊急事態宣言を発令

- 使用病床は126床(41.4%/緊急事態レベル)
- 直近1週間の新規感染者数が128人(緊急事態レベル)
- どちらも緊急事態の指標を超えている
現在の感染状況

- 新規感染者数、使用病床共にこの数日間で急増

- 117件中会食ありが84件(すべてマスクなし)
- 飲食店関連で飲食店が感染源とみられるのが79件(一時感染)
- 6/21の時点では40件(授業員32件、その他8件)
・従業員が8割を占め、それ以外は2割
・従業員同士が互いの店をはしごし、従業員の間で感染 - 6/24(今日)になると、79件(従業員44人、その他35人)
・従業員が56%、その他が35%と従業員以外に広がっている
・従業員の家族や職場(客)の間で広がっている - 1次感染以外が21日は23件だったものが、24日には71件に急増(2次感染)
- 感染対策特別地域以外でも増加している
- 県全体のフェーズを上げる必要がある

- 20~30代が中心(6/9以降の150人中48.6%がこの世代)
- 警報発令時には58.8%だったが、比率が下がっている
⇒他の年代に広がってきている
緊急事態宣言のポイント


- 「おはなしはマスク」の再徹底
- 周りに人がいない場合はマスクを外すなどメリハリを
- 会食はマスク会食を徹底
・同居家族以外とは4人以下で
・体調が悪い時は絶対に参加しない
・マスク会食推進店を利用する - 職場での感染対策の再徹底を
・昼食、休憩時のマスク着用の徹底
・体調不良時は出勤せずに受診を
・会社は気兼ねなく休める職場作りを
・テレワークの推進
・ワクチン接種を受けやすい環境の整備 - 県をまたぐ移動は慎重に判断
・県外由来の感染も起きている - 体調に変化があったら迷わず医療機関を受診
- 感染の場合は保健所の調査への協力をお願い
・1つの事で感染が防げない事が現状で既に起きている
県の対策

- 感染対策特別地域の飲食店従業員等に対する職域接種を実施
・今日国に申請⇒ワクチンが届き次第実施予定
今後感染が続いた場合の対策例
今後も感染者が増加する場合は、外出自粛や時短要請、国への緊急事態宣言やまん延防止等重点措置地域への指定を検討

ふくいdeお得キャンペーンの対応
- 6/28以降の新規の予約は割引対象外
- 7/2までに受けたキャンセル料は無料化

「Go To イート」と「ふく割」の対応
- 「Go To イート」は6/28以降食事券の新規販売を停止
- 食事券の利用は可能だが、「マスク会食」に徹底を
- 「ふく割」は予定通り発行

学校での対応について
- マスク着用の徹底、こまめな手洗い、3密回避
- 「おはなしはマスク」いつでも、どこでも だれとでも」を徹底
- 学校行事(修学旅行)や部活の遠征など
・緊急事態宣言地域やまん延防止等重点措置実施地区への訪問は控える - 発生状況に応じ、リスクのある学習活動などの年度内の実施時期の変更も検討
池端福井県医師会長より
- このタイミングでの「緊急事態宣言」は適切な時期での発出だと思う
- 県内第四波では、先週までは収束の兆しが見えていた
- ワクチン接種では医療従事者は全国でも1番に終了
- 介護事業所などのワクチン接種もほぼ終了
- 65歳以上の高齢者は6月中にはおおむね接種が終了の見通し
- この中でこれだけの感染者が出たのは驚き
- 大きく違うのは、県内ではホテル療養(宿泊施設)を初めて最初から利用
・これまではまず入院をして治療していた
・若い方は落ち着いたら療養施設に移動していた
・これまでは出口戦略的な使用だった
・急拡大でそうせざるを得なくなった - 第四波は重症者がほぼゼロ
・これは県独自の原則入院・早期治療があったから
・早い段階で治療が必要なものが出来なくなってくる
・これからは重症化が高くなる可能性がある
・非常に危機感を感じている - 急速に病床を空けなければいけない状況
・基幹病院はかなり大変な状態
・一旦コロナ病床を閉めて通常診療に戻したばかりのところでの急拡大
・コロナ患者以外への影響も出ざるを得ない
・入院率が50%前後でも、瞬間的にはかなり厳しい状況に陥っている - この状況から、県で出来る最大限のブレーキをかける事が真っ当
- いつまで我慢すればいいかとの声があるが、ワクチンは順調に進んでいる
- 集団免疫が出来るのは4割以上
・県は10月末には接種を終えたい意向
・9月末には集団免疫が少ない可能性
・あと三か月を何とか踏ん張っていきたい - 対策では、「おはなしはマスク」「マスク会食」を徹底すれば感染を抑えられる
- 医師会としてもワクチン接種を頑張って、1日でも早く終わるように努力したい
知事が緊急事態宣言を発出
- 期間は7月8日まで
- 対策として「おはなしはマスク」のさらなる徹底
・それぞれの部局で団体等に周知
・家庭内でも自分がリスクを持っていると考えてマスク着用 - 熱中症予防も重要な時期に来ている
・話をしない時はマスクを外すの周知を - 今回はマスクなしの会食が原因
・一部の飲食行の従事者の行為で広がっている事が疑われる
・飲食の際は、店以外でも必ずマスク会食の徹底 - 職場の二次感染が広がっている
・職場でのおはなしはマスクの再徹底
・休憩、昼食時の界隈に注意
・体調不良時やワクチン接種時に配慮した体制作りを - 飲食店医療従事者向けのワクチン接種を実施
・国には申請を済ませた
・準備が出来次第接種を開始 - 市中にまん延している状況ではない
- 感染者・濃厚接触者、医療従事者への差別や偏見がない様に周知を
質疑応答
- 21日に感染対策特別地域を指定し警報に留めたが、3日で緊急事態宣言にした理由は?
・感染対策特別地域の指定は警報の段階で一番効果的な対策を打つという意味
・地域を定めてそこにPCR検査を実施し
・感染対策を今後に向けてしっかりとるという意味
・警報から緊急事態宣言に広がったのは、従業員中心から客、職場に広がっているから
・面的な対策をさらに強化する必要がある - 一定程度収束した時期からリバウンドした要因は?
・まだ完全に検証は終わっていない
・一定の地域の一部の飲食店でマスクなしの会食を続けていた
・一番客との関係で認識して貰わなければいけない立場だった
・大変残念だが、従業員⇒客⇒会社に広がっている - 注意報に引き下げるタイミングが早かったのでは?
・注意報に引き下げたのは6/4
・この頃には警報レベルを下回って10日程立っていた
・病床はもう少し早く下回っていた
・下げるのが早かったとは思わないが、気の緩みは広がった - 次の段階に移行するタイミングは?
・新規感染者数や病床使用率の指標を見て考える
・現状を言うと今日25人だが、感染が見えている人の濃厚接触者が大半
・新しいもの、見えないものが広がっている状況ではない
・ここまで広がるとこれまでの経験からまだ広がりうる - インターハイなどが控えているが?
・7/8までに緊急事態宣言の状況を脱したい
・インターハイは7月末
・引き下げの努力をするが、ぎりぎりで判断する可能性もある - 県民への呼びかけは?
・県内でコロナがこれまでにないスピードで広がっている
・「おはなしはマスクの徹底をお願いしたい
・熱中症の危険性もあるので、飛沫を飛ばさない場合は外す事も可能
・これからも気をつけながら対策を続けて頂きたい - 瞬間的に一般の患者に影響が出ると言ったが具体的には?
・基幹病院は病棟単位でコロナに当てている
・そこに緊急ではないがいつかはやらなければいけない処置がある
・不要不急ではない患者さんの対応が遅れる - 県内は変異株が殆どで感染力が強い
・若い人、子供にも出ている
・これくらいいだろうくらいのところにずる賢く入り込んでくる
・一部の方々の気の緩みでこうなった事が分かっていただけたと思う
・ワクチン接種が出来るまで三か月もうひと頑張りして欲しい
・夏場はコロナは弱くなる傾向がある - 国のまん延防止や緊急事態宣言を要請するタイミングは?
・この状況が長期間続けばそうなってくる
・今はそうならないための努力をする段階 - 五輪・パラリンピックについてパブリックビューイングなどは?
・県としては実施する場所はない
・市町で出場選手の応援をするところはある
・国からガイドラインは示されているので、十分検討頂きたい - 職域接種の受付一時停止について
・現段階で直ぐにできない状況にはない
・徐々に加速していこうとしている
・感染対策特別地域の申請は行った
・やむを得ないがある意味残念なところ
・早くワクチンの供給や受付を再開して頂きたい - マスク会食ではマスクの部分に集まっ誤った認識になっているのでは?
・「Go To イート」の店では出ていない
・マスク会食が実行されていて感染が広がっているとは聞いていない
・マスク会食で感染を抑えつつ会食を楽しんで頂きたい - ホテル療養について、今後県内でもホテル療養が常態化していく可能性は?
・この件に関しては度々議論している
・入院コーディネーとセンターでも議論している
・原則入院で重症者を抑えているのでぜひ続けたい
・急速に感染者が出ると、そこから出る重症者を受け入れるベッドが軽症者で埋まってしまう
・これは避けるべきと判断し、ホテル療養の使用を判断
・落ち着いてきたら原則入院は続けたい
・その為にも二次感染で治めたいのが医師会の願い
・入院無しのホテル療養が始まったのは昨日から - 感染対策特別地域のワクチン接種は?
・準備が出来次第開始したい
・準備に三週間くらいかかってる
・国が新たな申請の受付を止めた影響は直ぐには出ない
・今は加速する段階
・出来るだけ国は早くに再開をお願いしたい
・国は明日の5時までと言っているので今日申請した - 緊急事態だが飲食の制限などをしないと分かりにくいのではないか?
・現状は次々市中にまん延しながら広がっているわけではない
・ある程度閉じたところで広がっている
・マスク会食などを否定するような事例が出ているわけではない
・対策をしっかり取って日常生活を過ごして欲しい
・但し情況的には緊急事態
・今後状況によっては県民にお願いする内容が変わっていく可能性もある
知事の会見の動画はこちら↓
その他県内のコロナに関する情報
<参考資料>福井県庁ホームページより
- 福井県4~5月の振り返り(3~6P)
- 福井県内第3期の振り返りについて
- 福井県内第2期の振り返りについて
- 新型コロナウイルス感染症患者の退院後のフォローアップ調査結果(第2波)
- 福井県内第1波の振り返りについて
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発熱などコロナと疑われる症状がある時の受診
発熱やけん怠感、喉の痛みなど、新型コロナウイルスが疑われる方が受診する際の受診体制が11月1日から変更になります。
受診の流れなどについての詳細はこちらで解説しています。

11月から変わる発熱時の受診体制。どうすればいいのかを簡単に解説11月1日から、コロナとインフルエンザの同時流行期に備えた体制が始まります。
私達の受診の流れも変わってくるので、今後熱などの症状...
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新型コロナウイルス-福井県内まとめ福井県内の新型コロナウイルスのまとめページです。
5月8日が最終更新です。
感染者数と感染者の状況
8日、新たに66人の感染を確認...